133話
ある一軒の民家内も血に染まっていた。
両親を斧で叩き殺した男は、ジャズを愛するニューオリンズの斧男なる殺人鬼が宿っていた。
およそ百年前のこの殺人鬼の正体は分からないまま、犯罪歴に刻まれていた。
そしてこの家に侵入して皆殺しにしようと思っていたあやは先に二人殺されて出鼻を挫かれたが、本当はアニソン好きのオタクデブを顎から切り裂いてやった。

まだ龍野が全ての元凶だと思いもしていないあやは、デブがなぜ凶行に及んだのか分からなかったが、頭蓋骨を裂かれても平気で斧を振るってくる異常さを鑑み、凄まじい一閃で両足をハムのように分断。
無様に倒れたところに心臓を一突きし、村長の母親と同じような変化を訝しんだ。

その時、クロスボウで武装したお団子ヘア眼鏡が襲って来た。
スティーブン・グリフィスはヨークシャーの切り裂き魔と呼ばれたイギリスの殺人鬼であり、クロスボウと中指立てがトレードマークの男。
眼鏡は役場の女で見覚えがあったあやは、こんな過疎地でクロスボウを持っているのに違和感を抱き、どこで手に入れたのか訊くと、眼鏡は龍野にもらったと明かした。
そしてあやの嫉妬の感情を察し、逆上を煽った。

あっさり乗ってしまったあやは無防備な突進を一射で挫かれ、右肩に重傷を負わされてしまう。
眼鏡は勝ちを確信し、あやをゲーム内の忌々しい刀キャラに重ね合わせて恨みを晴らそうとする。
しかし矢を放つ前に両腕を斬り落とされ、まさか左腕一本の剛腕に眼鏡は驚嘆。

返り討ちに成功して少し気を落ち着けたあやは、この村内殺し合いがあのVRゲームの展開や敵キャラと酷似していると嫌でも気づき、疑問を抱いた。
しかし、眼鏡に母親諸共罵られてまた頭に血が上るとすぐに止めを刺し、疑問の解消よりも村人を皆殺し、村長を始末して母の仇を取らねばならないと思った。
そこからあやは、VRの修行と同じく村人にエンカウントするたび斬り捨てていった。
現在のあやが今なら都井睦夫になり切り、村人全員もメデューサ症候群に陥らせんだろうと理解できているように、カチュアもあやの圧倒的強さの意味を理解できた。
あやの戦闘経験値は既に、VRでかなり蓄積されていたからだった。

そしてあやは村民の村長以外の死を確認してから、最後のステージに赴いた。
あの醜き赤鬼と同じく、地獄の業火に燃える寺で待ち受けていたラスボス村長は、緊縛師になり切っていた。

感想
サタノファニ131話132話133話でした。
あやの可愛さが止まるところを知らない代わりに、村民の顔芸で気持ち悪さが相当なものですね。
最悪の村八分で覚醒させられたあやは、こうして津山の人みたく伝説になったんでしょう。
https://www.kuroneko0920.com/archives/70167

































