魔法と剣の阿吽の呼吸で、手強いゴーレムを容易く倒した命の恩人。
もちろん剣士は、一度は袂を別って心を荒ませつつも、生意気なロリ魔法使いと修羅場を潜り抜けたセリーヌだった。

再会を果たしたその足でセリーヌとジョアンナも伴い、ナーガラ城に戻ると、地下の厳かな祭壇チックな場所に降りた。
寝台に寝かせたアノール。
瘴気に蝕まれているアザが顔に浮き出て、辛そうに息を乱している男を前に、ジョアンナは魔導書に目を通して集中を高めていく。
ピピンは魔法使いとは言えロリ少女のジョアンナを信用できずに不安だったが、アルクはセリーヌとコンビを組んでいるお手前を信じるほかなかった。
そしてジョアンナは手の平に水球を出現させるや、アノールの全身を包み込んだ。

不安定な風船、繊細なタッチじゃないと一瞬で割れるシャボン玉を操るかの如く水球を操るジョアンナは指先の動きで形を整えていくと、仕上げに冷気の魔力をグッと込めた。
そして永の眠りを放ち、アノールを包んだまま氷のカプセルに閉じ込めたのだった。

一発放っただけでへたり込むジョアンナだが、見事成功。
こうして永久氷の中にいれば体の時間が止まり、瘴気の侵攻を食い止めることができるのだ。
アルクはゴーチェの姫はこの魔法を毎日唱えているらしいと驚かせつつ、一先ずは父を救ってくれた小さき魔法使いに感謝を示し、宿と食事はもちろん、ナーガラの力になって欲しいと持ち掛けた。
するとジョアンナはいつもの調子でいやらしく銭を要求し、ピピンの怒りを買うのだった。

アルクはセリーヌにも戻って来てくれたことを感謝するが、彼女はそっけない態度でさっさと退散してしまう。
一仕事終えた後、セリーヌとジョアンナはありがたく風呂に入らせてもらった。
ジョアンナがおっさん臭く浸かりながらアルクについて話題を振ると、やはりセリーヌはまだ好意的に思っていることを口ぶりから匂わせた。

その反応で危機感を募らせたくなったジョアンナは、結構カッコいいしお妃の座を狙おっかなと言い出した。



































