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99話100話101話

サカキの凶刃に切り裂かれそうになった啓太を救ったのは、気が急いた突入に付き合った橘だった。

 

 

サカキの一閃をいなした橘は二人に逃げろと叫び、殺意が籠った連撃を受け止めていく。

 

そして、初めての真剣の立ち合いに臨み、竹刀のやり取りとは全く違うことを実感した。

インゴシマ
著者名:田中克樹 引用元:マンガボックス

 

 

刃物同士がぶつかる甲高い音、一瞬でも気を抜けば死が待つまさに真剣勝負。

 

とんでもない鼓動の高鳴りを感じながら受け止め、反撃を繰り出す橘。

 

しかし、竹刀で培った腕で人斬りに慣れた相手との勝負ではあまりに経験値と覚悟の差が大きく、あっという間に王手を突きつけられてしまう。

インゴシマ
著者名:田中克樹 引用元:マンガボックス

 

 

首筋で止められたのは、せめてもの情け。

 

 

未だかつてない強さに劣勢を強いられたまま絶体絶命に陥った橘を助けるべく、啓太は逃げる足を一旦止めて助太刀の準備を進めた。

インゴシマ
著者名:田中克樹 引用元:マンガボックス

 

 

 

橘が歯を鳴らして恐怖しようが構わず、サカキはこれでお別れだと声をかけ、そのまま首を切り裂こうとした。

 

直後、二人の間にドローンが割って入り、それが何か分からないサカキは怯えて止めどころではなくなった。

 

 

助けた相手に助けられた橘はさっさと逃げていないことを愚痴りながらも、ありがたくこの絶好のチャンスをものにすべく、全力で小手を打った。

 

しかしサカキも素早く躱しながら、カウンターの一閃を振る。

 

両者、皮を斬っただけの痛み分けでまた間合いを取った。

インゴシマ
著者名:田中克樹 引用元:マンガボックス

 

 

ただ、体力も精神も橘の方が消耗が激しく、まだまだ余裕綽々なサカキはこれほどの剣士と戦えることこそオメグミだと悦び、しかし所詮は遊びの剣だとこき下ろした。

 

竹刀の剣道とは言えプライドをつつかれた橘はもう吹っ切れ、素直に相手の実力に拮抗しようとしても勝ち目はないと認め、人斬り相手には一撃必殺の一本しかないと考えた。

 

橘の気合の声と構えで突き狙いだと即座に見破ったサカキは、対峙する男が勝負をつけるまで逃げる気はないと感じ取った。

インゴシマ
著者名:田中克樹 引用元:マンガボックス

 

 

明鏡止水の心得。

 

あくまで剣道で鍛錬した腕で勝負を仕掛ける橘だったが、真っすぐな剣先はするりといなされて、刃が胸元に突き刺さってきた。

 

それを喰らう覚悟ができていた橘は、リーチの長い左手一本で渾身の突きを繰り出した。

インゴシマ
著者名:田中克樹 引用元:マンガボックス

 

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