108話
アパートから余裕で日帰りできる距離にある実家に帰ってきた先生。
母に呼び出されて洋風な豪邸に帰った先生はさっそくくつろぎモードになり、自分を瑞稀と名前で呼んで今日はママのシチューが食べたいんだと甘え、ごね始めた。
だからママは一足早く、お客様が来ているよと教えてあげた。
しれっと母娘の会話を聞いていたのは、同じく先生ママに強引に連れてこられた小林少年だった。

しかも英語もしっかり聴き取れる彼は、先生の子供っぽい可愛い一面に微笑みを向けた。
実は印刷所に勤めているママは職場で娘の名前を見つけ、二人に先駆けてウキウキだったのだ。
自分の影響で娘も漫画好きになったのを嬉しく思っていたが、いつからか漫画に一切触れなくなり、心配していたのが、印刷所でこの作品を見つけ、携わった彼に感謝の念を抱いてお礼したくて連れ込んだのだ。

ということで彼の気持ちは後回しで、まず風呂に押し込まれた。
彼が強引な感謝を受け入れたところで、母娘二人になるとママはあの彼が好きな人なんでしょう?と母親らしい観察眼で指摘し、誤魔化しを退けた。
そして恋心を認めつつも踏み出す勇気がない娘のため、お得意の趣味技術で手助けしてあげることにしたのだった。

ヨーロッパの大衆浴場みたいに広くて豪華な風呂場に放り込まれた彼は何とも落ち着かず、ガチメイドでもいそうだと思った直後、巨乳をアピールしているメイドが入って来た。
もちろん、ママのコスプレ衣装で着飾った先生だ。

ママは別人にしか見えないと太鼓判を捺したが、顔も声もそのままなので彼は一目で先生だと気づき、メイドのフリをしているノリに取りあえず付き合った。
それでこれが、以前一緒に読んだエロメイド漫画を真似ているのだと思い込み、偶然にも先生の捻り出した言葉が台詞と一緒だったので確信に変え、自分もキャラになり切った。
早くも次回作に意識を変えた先生のストイックさに感銘を受けた彼は、その胸で背中を流して欲しいと台詞を真似る。
先生はまさかの要望に切れかけるが、彼はこんなエロチャラ男な性格じゃないと思い直し、メイドのフリを遠回しに止めさせようとしているのかもと思い込んだ。
しかし彼の気持ちを知りたい先生は、勇気を出して生乳背中流しを決行。

彼はもう黙って生感触を受け入れるしかなく、先生は羞恥心といやらしい音で上気していく。
それでももう一回勇気を出し、メイドのフリを決め込んで自分をどう思っているのか訊いてみた。
ここでやっと漫画の真似じゃないと気づいた彼は、真剣な質問に答えようとしたが、先生は刺激的過ぎる挑戦にのぼせあがってしまうのだった。

彼の気持ちを聞く前にダウンした先生。
恋愛経験のない彼は完成した同人誌を読みながら、あくまで自分は編集者としての答えを出そうと思った。



































