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144話

友坂に合流した楊はニヤニヤしながら、復讐の機会に心躍っている。

 

教団ではリルカ、その名は楊紅花、しかして今の精神はすっかり殺人鬼の人格に支配されたダーキニーになっていた。

 

その名も楊新海、中国大陸が誇る稀代のシリアルキラーだ。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2020年42号

 

 

ノストラダムスの大予言、ミレニアム目前で世間がざわついた1999年から数年間で何十件と凶悪事件を起こした楊新海は、中華人民共和国が成立して以来のトップ殺人鬼だった。

 

殺し、強姦、一家皆殺しと残虐の限りを尽くした楊新海は自身が特別な人間と思い込んでいる典型だった。

 

そんな男が紅花の中に入り込み、彼女自身の復讐心もありがたい限りで器の肉体への恩返し気分に浸っていた。

 

もちろん最優先ターゲットは洋子だった。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2020年42号

 

 

 

その洋子は初恋をしているカチュアにままならない体験をしてきた先輩として、気持ちは伝えるべきだとアドバイスしていた。

 

あの船で運命の出会いをし、自由の世界へ連れて行こうとしてくれた男を殺した洋子だからこそ言える深い言葉にカチュアは勇気を出そうとするが、ナイスタイミングで楊が宙を舞った。

 

 

 

一方千歌は、ナイフ攻撃で確実に奈津子にダメージを与えていたが厚すぎる肉の前に決め手を欠き、じわじわと追い込まれていた。

 

一発まともに食らえばアウトな百裂張り手を躱しながら部屋の中を見渡すが、一撃必殺の武器なんて転がっていないし、出入り口のドアから一時退却する隙も無い。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2020年42号

 

 

小夜子は毒を喰らってもナイフで斬り刻まれても衰え知らずの奈津子をどうすれば殺れるのか考え、シンクの包丁を手に取った。

 

すると、壁の下の方にガス警報装置があるのを見つけ、ある作戦を思いついた。

 

 

奈津子は盗撮部屋の中、確実に千歌を隅の方に押し込み、止めを刺そうとしていた。

 

その時、小夜子は無防備な背中に温めた酒をぶっかけ、火を放った

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2020年42号

 

 

さすがに火だるまになったら我慢できるわけがない奈津子が慌てて消そうとしたのを狙い、千歌はドアから廊下に逃げた。

 

それと同時に小夜子も逃げると、千歌を連れて部屋のすぐ隣のトイレに身を隠した。

 

火を点けたのは隙を作らせるだけじゃなく、自爆させるためもあった。

 

 

小夜子は壁の大穴から元の部屋に入らせるため、自分が友坂を追ったように偽装工作していた。

 

何よりも友坂を優先している奈津子はちゃんと火を消すのも後回しにし、小夜子の狙い通りに穴から部屋に戻った。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2020年42号

 

 

直後、大爆発が起きた

 

下の方にガス漏れ警報装置が設置されているのを見つけ、この九龍城ではLPガスを使っていると気づいた小夜子がガスホースを外して部屋に充満させていたからだった。

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