白昼堂々、普通の転校生みたいに登校してきたことに驚愕した彼は、意図はどうあれ放置はできないと判断し、告白するみたいに教室から連れ出すと、雲母にも声をかけた。
場所は決闘に相応しい屋上。
ヒメも望むところで、二人が合わさった最高のエネルギーを食すつもりだった。

訓練では全く息が合っていないが、ここを乗り越えてプライベートでもペアになりたい彼は気合が漲るが、雲母は黒雲母の指摘でずっと心が揺らいだままだった。
そんな状態で放った渾身の一撃はヒメの衣服を弾け飛ばす程度にしか通用せず、簡単に返り討ちにされて取り逃がしてしまうのだった。

リアルでも完璧に負けた二人は放課後の公園で項垂れ、雲母は自分のせいだと責め、彼も自分の実力不足だと責め、傷を舐め合う。
そこで雲母は思い切って、彼とのコンビは無理かもと切り出した。
彼はまた驚愕させられるが、雲母の意志が固く真剣に考えてのことだと理解すると、せめて理由を聞かせてくれないと納得できないと踏み込んだ。
雲母は黒雲母なんて精神世界の存在を打ち明けるほど覚悟が決まっておらず、他にも未測定者がいて自分がベストパートナーに決まった訳じゃないとごまかした。
その答えが寂しくも勢い付けられた彼は、例えベストじゃなかったとしても雲母が好きだから組みたいんだと、やっと素直に愛を伝えたのだった。
するとまさかの告白に雲母は、嬉しさが隠し切れないアホな表情で驚いた。

二度はない愛の言葉、続く沈黙、高鳴る鼓動。
どっくんどっくん凄い心臓の音が聞こえる雲母は、めちゃくちゃ汗が噴き出しているのが分かり、返事する余裕なんてとても持てずに、シャワーを浴びに帰ると言い残してダッシュで逃げ出した。
そして一人になって、走りながら喜びを噛み締めるのだった。

程なく、勢い任せに告白した彼は何とも言えない気持ちで身悶えていたが、雲母から家へのお誘いメールが来たのでハッとした。
その頃、帰ってすぐシャワーを浴びていた雲母はようやく落ち着きを取り戻し、もう嬉しくて堪らずにかつての自分にマウントを取りに行っていた。
しかし、両想いだとはっきり分かることが黒雲母の求めていたことだった。

雲母=黒雲母。
黒雲母の願いは、私自身が彼と結婚すること。
改めてそう宣言した黒雲母は、雲母の中にダイブして彼を出迎えた…



































