53話
アイアンメイデンになる前の雲母は、いやらしい心理テストを彼に出してからかうませた女の子だった。
雪降る夜に遊具の中で二人きり、マフラーを共有しながら出したテストの答えで分かるのは、エッチで恋愛的な答えだった。
彼がキスしたいのは首筋、将来付き合う人数は一人、そして欲しい子供の数はなんと十人。
もう子供の作り方を知っている雲母は首筋キスが好きなところといい、エロエロだとからかうが、まだ性知識がない彼は意味が分からず、逆に彼女を恥ずかしがらせるのだった。

そして今、告白したばかりの彼は雲母の家に向かう途中で迎えに来てくれたらしい彼女と再会。
どこに行くのか言われないまま手を引かれて連れていかれた先は、大人の階段を登れるラブホテルだった。
しかし登る前に、やっぱり雲母じゃなかった彼女にはむっと首筋を吸われ、気が遠くなってしまうのだった。

その頃、本物の雲母は身体の主導権を黒雲母に握られ、精神世界でド変態衣装を着せられて拘束されていた。
動こうにも拘束は固く、身体を自由に動かせる黒雲母はのびのび。
なぜ黒雲母が身体の主導権を奪えたのか、それは種としての生命力が黒雲母の方が強かったからで、つまり黒雲母の方がエッチだということ。

いつでも乗っ取れたと調子に乗る黒雲母だが、雲母はだったらさっさと乗っ取って自分で彼に告白すれば良かったのにと矛盾を突き、結局勇気がないところは一緒だと指摘してやった。
そこは否定できない黒雲母だが、所詮は一人の頭の中の会話に過ぎない。
そうして過去の自分を言い負かしても意味はない雲母は、どうにか彼に告白の返事を自分からせねばと焦る。
それはそれとして、彼の来訪が遅いのが二人とも気がかりだった。

その夜、彼は来なかった。
翌朝、黒雲母は彼と仲良しの男子にさっそく訊いてみるがまだ登校してないようで、休みの連絡も誰も受けていないらしい。
男女分け隔てなく接する黒雲母は無意識に男子をドキっとさせていることに気づかぬまま放課後になり、まずはサイタマ支部に行こうとした矢先、向こうから連絡をもらって驚愕した。
支部に駆けつけた黒雲母は普通に彼をれっくんと呼んでメンバーを驚かせるが気にせず、彼がキセイ姫に捕まった詳細を訊ねた。
どうも自分に扮したキセイ姫とラブホ街にいた辺りで消息を絶ったらしいと説明されたその時、犯人の母親の女王が現れた。




































