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138話

彼は上位ガーディアンについてルーミに訊ねた。

 

 

国母直轄地であるここアルスレイヤにはガーディアンが6人いて、そのうち3人がグランドスールという上司的な立場であり、ナクタに次ぐ能力を秘めているのだ。

 

そもそもガーディアンに選ばれるのは神童的な感じの将来有望な子供が訓練を受けてなるらしく、特にパラディンは優秀な子がなれるとルーミは胸を張るが、でもあくまでグランドスールには及ばない。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2021年1号

 

 

そんなシステムを教えてもらった直後、窓にロミーが張り付いた

 

 

トカゲみたいに5階まで壁を登ってきたロミーは窓をぶち破って入って来ると、予知的中だと騒いで自画自賛し始めた。

 

しかしロボットも予知も設定に過ぎず、ルーミの雄々しい喘ぎ声が近所迷惑になって通報され、それを頼りに踏み込んできただけだった、

 

そして仁科は絶妙なフォローを入れてあげた。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2021年1号

 

 

ともあれ単身乗り込んできたロミーは、見事な土下座を披露した。

 

腰のくびれがはっきり分かり、尻を突き出すいやらしい体勢に彼は交尾を望んでいるのかと思うが、ロミーの土下座をピアノを助けて欲しいという友情からくる懇願だった。

 

グランドスールに捕まって死刑を待つ身となった友を救うため、国母も恐れる男の助けがあればグランドスールにも勝てると計算したのだ。

 

そんな理由なら土下座などいらないと彼は言ってやるが、ロボット設定のロミーは土下座なんてただの動作で何とも思わないと言い張り、これもお願いを断りし辛くするための計算だという。

 

ロボットなのに血の通った人間らしく友を救うために頭を擦りつける熱さを指摘して、いちいち憎まれ口を挟み込む彼だが、最高の剣に手をかけ、是非も無しと決め台詞を放ってピアノ救出を約束した。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2021年1号

 

 

 

ピアノが処刑されるのは城に連行されて国母のお裁きを受けてからなので、多少時間に猶予はあるが、厳重警備の城に連れて行かれる前に奪取しなければならない。

 

 

戦闘になるかも知れないグランドスールは、大剣を扱うボーイッシュヒロインっぽい見た目のユーマを筆頭に、斧を扱うお嬢様風知識人のトリス、そして鞭を使うのが性格の悪さが表情に滲み出ているミミだ。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2021年1号

 

 

普通にミミが嫌いだと宣言するロミーも含め、発情させられる彼は3対3なら遅れは取らないだろうと踏んだ。

 

しかしロミーは武器で戦わない徒手空拳らしく、彼はさっそく色んな意味で不安がこみ上げた。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2021年1号

 

 

 

グランドスールが一人で勤務する深夜の時間帯に侵入することに決め、ロミーが通常勤務にまた窓から帰っていったところで、ルーミは不安になる事実を彼に教えてあげた。

 

ロミーはガーディアンでも子供の頃からほとんど成長していない落ちこぼれであり、おそらく人員不足か何かの繰り上がりでガーディアンになっただけだと。

 

ロミーが優れているのは街を守るという強い気持ちだけで、どの武器も扱い切れないほどの不器用だから徒手空拳なだけで、戦力に数えると足手まといになるだけらしい。

 

 

能力的にかなり劣っていることを自覚しているロミーは、凄いロボットだと自分に言い聞かせて誇りを保っている健気で悲しく優しい少女だった。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2021年1号

 

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