139話
ロミーは戦力にならない落ちこぼれ。
見過ごせない事実を聞かされた彼は、二人だけで作戦決行した方がいいというルーミの進言に悩んだ。
その夜、ロミーはまた窓から入り込み、もう誰もいないので置いて行かれたことを察した。
役立たずだと思われ信じてもらえないのは、やはり辛いことだった。
しかしたった一人、ピアノだけは子供の頃の圧倒的強さを未だに発揮し切れていないだけだと励まし、ずっと信じ続けてくれた。
候補生の頃は本当に無双していたロミーの衝撃は、ピアノの中で色褪せずに残り続けていた。
ロミーが強さを発揮できないのは、とある事件が尾を引いているだけだといい、必要としてくれたのだ。

そんな単なる同僚以上の友情を示してくれたピアノのためにも覚悟を決めたロミーだったが、友情に報いる機会を与えられなかったことに悔し涙を流した。
直後、一足早く詰所に向かったと思われた彼らが普通に部屋に戻って来ると、予想以上に早く来ていたロミーに驚きつつ、いつものひん曲がった口の形じゃないことを指摘した。
悲しみで素に戻っていたロミーは瞬時に口をへし曲げると、彼らが偵察に行っていただけだと知った。
どうもピアノを捕らえているからか、グランドスールたちは3人勢ぞろいでまだ詰所にいて奪還を警戒しているようなので、侵入作戦はお蔵入りにして、おそらく3人全員が出払うことはないはずの移送中を狙うことにしたのだ。
逆に落ちこぼれの自分を置いて行ったんじゃないことにロミーが驚くと、彼は言い返してやった。
ピアノを助けて欲しいじゃなく助けたいと言ったのだから、実力云々よりもその気持ちが大事だから置いていくことはないと。
自分でもハッとさせられたその言葉に、ロミーはまた素の表情に戻った。

一瞬でもキュンとしたり気を抜けば設定を忘れてしまうロミーは、故障故障と喚き、顔の赤さを熱暴走のせいだとごまかした。
なぜそうなるのかよく知っているルーミは、それは発情しているからだと教えてあげた。

話が脱線しそうなところで彼は、街から城へ向かう移送についての情報収集をロミーに頼んだ。
グランドスールに近づける唯一のロミーは張り切って承ると、信頼を向ける温かな目にまたポッとし、口元が緩んでしまうのだった。

家に帰ったロミーは、未だかつてない身体の火照りは欠陥のせいかもと思い込み、改めてロボットモードになって気を引き締めた。
翌朝、さっそくグランドスールに接触して情報を引き出そうとした結果、ミミのいやらしい下卑た笑みに衝撃を受けた。

すぐに彼らの部屋を訪ねるが変わらず窓から入ると、ピアノが今日これから処刑されることを伝えた。
昨夜もルーミとしこたま交尾したっぽい彼は上半身裸で彼女は全裸だが、そんなことはどうでもよく裁判なしの不敬罪で処刑されるようだと報告。
彼らが急いで向かうと、詰所前の往来のど真ん中でピアノは全裸で磔にされてしまっていた。

感想
パラレルパラダイス137話138話139話でした。
ピアノも陥落したのは今まで通り、ロミーもそのうちヤルとして、上級3人がどんな考えを持っているのか気になります。
https://www.kuroneko0920.com/archives/74718



































