戦場でまぐわう二人
政府の援軍は西郷軍の抵抗に遭い、熊本城に近づけないでいた。
まだまだ籠城が長くなりそうな気配が漂う中、幸乃助は司令部が手に入れた情報から、敵方に洞門沙夜がいることを知った。
幸乃助はすぐにも持ち場を離れて沙夜がいる場所へ向かおうとするので、男女の深い関係になってデレも見せ始めた青山は引き止めた。

それでも幸乃助は、沙夜が言っていた、人の価値は死に様で決まるという言葉を胸に振り切ろうとするので、青山も死神が相手なら恋の勝機はあると信じ、惚れた弱みで付き合うことにした。
雨が降りしきる曲がりくねった狭い坂道、沙夜たちは絶好の場所で政府軍を待ち受け、迎撃戦を行った。
銃弾と絶叫、血飛沫が雨と泥と混ざり合っていく。
だが程なく、水に弱い銃を使っていた西郷軍はやはり抜刀して斬りかかるしかなくなると、沙夜や薩摩の手練れに対抗した警視抜刀隊がぶつけられ、今までのような実力差がなくなると沙夜に一閃が振り下ろされた。

圧倒的剣の力量を持っている沙夜でも、桐野の身を挺したカバーが無ければ斬り捨てられていた。
一方、桐野隊がいる田原坂に向かっていた幸乃助もついに敵を一人殺し、一線を越えた。
嬉しそうに沙夜は強いと評することに青山は嫉妬してしょうがないが、むしろもっと殺して首斬り家より強い女だと証明したい気持ちで自分を鼓舞できた。
そしていよいよ激戦の真っただ中へ近づていく。
そして竹藪の混戦で青山は背後の気配に気づかず、胸を貫かれてしまうのだった。

皮肉にも彼女は恋敵の顔を見ることもなく背中から刺され、幸乃助は残酷すぎる再会を果たした。
目の前で愛してくれた大切な戦友を殺され、沙夜に逃げられた幸乃助は最早人を殺す恐怖など露と消え、残党を返り討ちにして首切り家の女を追いかけた。
そしてお互い会いたかったと言葉を交わした直後、鬼になって刃を交えた。

一線を越えたばかりで熱くなっている幸乃助の勢いは凄まじく、負傷している首切り家を力で押し負かし、その首元に刃を突き立てた。
幸乃助に殺されるなら本望だと覚悟を決める沙夜だが、彼は刀を捨てて唇を奪い、強く抱きしめて見つめ、誰よりも愛していると告げた。
すると沙夜の殺気も消え、こんな場所で再会してもどうしようもなく嬉しく、ずっと求め続けていたことを素直に打ち明けた。
沙夜からも愛を伝えて口づけを交わせば、二人を阻むものは何もなかった。

月夜に浮かびあがった天女のように美しい沙夜。
淫夢に見た淫らによがり喘いだ沙夜。
幸乃助は夢中になって、白磁のような滑らかな肌にむしゃぶりついた。

陰核を舐めればビクビク震えて愛液を滲ませてくれる。
怒張したマラを取り出した幸乃助は、ゆっくり噛みしめながら沙夜の中に突き入れた。
これが初体験で痛みと慣れに応じて快感を知る女の可愛さたるや、戦場に咲いた大輪の花も霞むほど。

しかし、お互いの温もりを感じ合いながら全裸でまぐわう二人がいるのは、まだ戦いが終わっていない戦場のど真ん中だった…
感想
首を斬らねば分かるまい5巻にて完結です。
面白度☆8 報われて欲しかった度☆9
ヒロインは確かに沙夜なんですけど、やっと愛することを知った青山は生かしておいて、落ち着いた時代で別の幸せを見つけて欲しかったですね。
ともあれエログロ幕末恋愛歴史譚、面白かったです。



































