8話
横峰への情け容赦ない罰が公開された翌日、下田は職場でそのことについて綾瀬に切り出すと、あんなことをしたのだからやられたらやり返す、当然の報いだと彼女は言い返した。
下田に責めたつもりはなく、あの厳しいようでいて他と比べると肉体的苦痛が少なかった罰は、綾瀬なりの優しさだったのではと感じていた。
下田を気遣う善性を指摘されて満更でもなく綾瀬が照れていると、大量に酒とつまみばかり買い込もうとするラフな格好の女性客がレジに来るなり、下田の態度に憐みを感じたのか被害妄想を捲し立てて絡んできた。
しかし彼のネームプレートで下田幸太だと分かるとマスクを外し、以前の病院で主治医をしていた奥仲ひとみだと名乗ったのだった。

後日、下田は奥仲を訪ねた。
白衣を着て髪を解いた医師モードの彼女はかなり印象が違い、ミニスカートから伸びる生足が艶めかしい。

何か精神的な相談に来たわではない下田は、当時、よく話しかけてくる子がいたはずだが何か覚えていないかと人探し的な話を持ちかけた。
奥仲が思い出せないと分かると、下田はあっさり帰ろうとするが、奥仲は他に気になることがあるようで、焦ったように引き止めた。

ただ彼の腕を掴んだ手は震えていて、下田もそれが分かって感情のない冷めた目で見返した。
深夜、信はとあるアパートの一室の窓を叩き破って不法侵入した。
そこは倫太郎の部屋だが、中はヤンキーがトンネルにするような落書きだらけのゴミだらけで、ゴミ屋敷で事故物件発見時のような劣悪な環境だった。
しかし奥の部屋だけは綺麗に保たれており、何台ものモニターの向こうで倫太郎が待ち受けていた。
信が下田の友達について嗅ぎ回っているならここに来るだろうと見越していた倫太郎は、机に置いてあるUSBの中のデータを見てみろと指示した。
そこにはあのハメ撮り上映会をした結婚式以来、何をしているか知らない美穂の現在が収められていた。
美穂は相変わらず身体を差し出すパパ活をしているようで、金だけはある醜いおっさんを相手に股を開いて喘いでいるようだった。

元婚約者の薄汚い姿を見せて悦に浸る倫太郎。
怒りのままにモニターを破壊しまくる信。
それでも、身体を売るしか能のないメスの淫らな姿に興奮してしまう信はしごかずにはいられなかった。

そして罵りながらもう出そうになったその時、さすがに誰か警察に通報したようで外が騒がしくなってきた。
下半身丸出しで窓から逃げた信は、踊らされてる現状でも逆にテンションが上がってきたのだった。



































