このえと美沙と輝羅
政府は怪獣対策案として、特殊災害対策室、通称TaPsを作った。
当然と言うべきか、怪獣があの一体だけとは考えられないと言う結論に至った。
事件から4カ月、怪獣が最初に出現した尖閣諸島の調査ができるようになると、大和を隊長に数人の隊員と動物と海洋生物の専門家を伴って上陸した。

仲間の敵討ちを終え、TaPsの一員になった大和は新たな目標を胸に、怪獣の卵が残されていないか確かめる予定だった。
果たしてあの怪獣は産卵のために地上に出て、尖閣諸島の小島に上陸したのか。
ドローンを飛ばし、実際に歩いて見て回ると、海亀の産卵のような動きをしたらしい痕跡の場所を発見できた。
地中に埋めたような痕はないが、その辺りから妙な音が聞こえてくる。
巨大な岩石の裏にドローンを飛ばしてみると、岩石に大きな穴が開いていて液体が漏れ出ていた。
卵の擬態という可能性に思い至った時にはもう遅く、岩石に見えた巨大な卵が崩れて中から怪獣の子供が現れた。

海洋生物の教授は危機感もなく、生まれてすぐなら襲ってこないだろうと言っている内に近づかれ、足に噛みつかれてしまった。
ライオンや虎に噛まれたのと変わらないような攻撃力だが、銃弾をぶち込めばまだ十分に撃退できるレベル。

大和と海洋教授、動物教授と他の隊員で分断され、船まで逃げ切る前に追いつかれ、巨大熊に囲まれたような絶望感が彼らに襲いかかる。
その時、海保が機関砲をぶっ放し、幼体を蹴散らしてくれた。
そして取り逃がしかけた他の幼体は、密かに連携していた中国海警の船が漏らさず撃ち殺したのだった。

怪獣の情報共有は国家間の新たな軋轢にもなったが、TaPsはそれを乗り越えて繋がれる可能性を秘めていた。
このえが自衛隊に入隊して1年の研修期間を終え、防衛相で授与式が行われると共にTaPsが正式に動き出そうとしていた。

そこでこのえは大和と再会し、彼が自分たちの直属の上司になることを知った。
そして弘原海がTaPsのボスと分かり、幕僚長や防衛大臣の挨拶を聞いたこのえは神レベルの上級国民でも特に委縮しなかった。
隊旗授与式にはマスコミとして美沙だけでなく、今はニートになっている輝羅も祖父の手伝いで駆けつけていた。

しかしこのえたちTaPsの隊員たちはさっそく、反対派だった内局の奴らにねちねち絡まれてしまう。
ただ、総理がわざわざこのえに会いに来たと分かると、内局の奴らはもちろん何も言えなくなった。
新総理は輝羅の祖父でもあり、このえや美沙は子供の頃によくじゃれついていて仲だったのだ。
こうして新総理に激励されたこのえたちは、怪獣に対策する専門隊員として動き始めたのだが、怪獣は既に東京に棲息していた…

感想
怪獣自衛隊3巻でした。
面白度☆8 勇敢度☆9
3巻もかなり泣かされました。
このえはもちろん、祖母の勇敢さも素晴らしく描かれていましたし、少年が自衛隊員を志したのもでき過ぎながら感動ものでした。
https://www.kuroneko0920.com/archives/78495
































