PR掲載中最新コミック
ライムライト・レモネードジャム

177話

美依那、洋子、楊まで捕まったまさかの事態に、真希の救出にこだわった霧子は責任を感じざるを得なかった。

 

 

背中を押された霧子はこれから儀式の生贄にされることが決まっており、蓮の花を模した台に立たされた。

 

その形状は血が零れないような容器になっていた。

 

そして霧子の命を断つのが教祖に身体を提供する真希だった。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2021年34号

 

 

ダーキニーではなくいきなり教祖になる飛び級昇格の意味は分からないが、淡々と祝詞を唱え始める真希の本気度を察した霧子は、最後の悪あがきを試みた。

 

背後の信者にまず後頭部バットを食らわすと、靴に仕込んだ隠しナイフを器用に出して身体を捻り、回し蹴りナイフをもう一人にぶっ刺し、その勢いでもう一発ヘッドバットを叩き込んだ。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2021年34号

 

 

後ろ手に縛られても華麗に撥ねのけた霧子はしかし、それ以上は抵抗せずにもう暴れないと叫び、覚悟を決めた。

 

 

他のみんなの命を助けてくれるならこれ以上儀式をぶち壊さないし、大人しく生贄にもなると駆け引きを持ちかけたのだ。

 

教祖もこの場は言葉だけだとしても、その条件を飲んで霧子の命だけで済ますと約束を交わした。

 

 

そして真希は霧子の心臓目掛け、剣先をゆっくり押し込みながらまた祝詞を繰り返し始めた

 

霧子はさすがに蒼褪め、それでも瀬里の幸せを本当に願っていたんだと言葉にし、辛い結果になってしまったことを詫びた。

 

その謝罪を最期の言葉とし、大企業に大量殺人鬼にされて、しかし同じような仲間に会えて仲良くなって、楽しい時間を過ごせたことに感謝し、仲間たちの顔を思い浮かべた。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2021年34号

 

 

 

すると真希が剣を落とした。

 

 

本人にも分からない急激な手の震えで思わず落としてしまったようだが、ならばと扱い慣れている銃を渡された。

 

以前にも数㎞先のメデューサを狙撃で仕留めたほどの腕前で、目の前にいる相手なら外しようもない。

 

痛みを感じる間もなく逝けるのは、ある意味真希の無意識の優しさなのかも知れない。

 

そんな風に少し空気が変わった気がした直後、真希は引き金を引いたのだが、可哀想にもまた霧子を押さえていた信者の頭が吹っ飛んだ。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2021年34号

 

 

これまた真希にも狙いを外した意味が分かってないようで、怒られても本気で戸惑うばかり。

 

さすがにもうチンタラやっている暇はないと思った教祖は、生贄は無惨に殺された信者で済ますことにし、次の段階に進ませると、爺が羽織を脱いで衰え知らずの勃起したイチモツを露わにした。

 

 

 

その頃、千歌たちが信者の格好をして歩いていると、女医から電話がかかってきた。

 

女医はカレンは本殿に連れて行かれたのだろうこと、そして隊長がまだ元気にやっていることを伝えた。

 

 

 

その隊長は逃げ切れずに信者に囲まれていたが、さすが隊長を張るだけあって戦闘力は申し分なく、ほんの何人かに囲まれた程度では軽く返り討ちにできた。

 

そして、自分一人で行きたいのに誰も帰ってくれなくて困っているところの道隆と、運よく出会えていた。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2021年34号

 

サタノファニを読むならこちら