捕らわれの明衣子
モンスターと化した女性は悲しみと怒りに荒ぶる妹を食い破ろうとしたが、テレスが咄嗟に庇い、噛みつかれてしまう。
それでもテレスは冷静にジルの薬を風戸に託すと、モンスター諸共窓から飛び降り、尖ったパイプにダイブして道連れにしようとした。
しかし、モンスターはその程度で倒せる相手ではない。

エフラの悲しみは自警団全体に伝播し、彼氏のフィロと一緒に風戸たちは追い出された。
テレスが命懸けで手に入れた薬のおかげでジルの痛みも和らいだようだが、食糧問題が好転しないまま時間だけが過ぎていった。
食糧が尽きかけているエフラたちは、最後の手段で軍の施設に忍び込んで盗み出そうとしたが、最早悪の組織と化した軍だから悪事には敏感で、彼女たちは閉じ込められてしまう。
そして彼女たちもあえなくモンスターの餌食にされると、エフラだけ実験体として生かされ、自分もおぞましいモンスターになったことを知ってしまうのだった。

風戸たちは変わらず海で魚を獲り、どうにか生き永らえていた。
明衣子は片腕になっても変わらず動き回るジルが心配で世話を焼くが、それは彼の母に対する申し訳なさ、守ってくれた恩返しなどの気持ちだった。
しかし明衣子の人となりに惹かれていたジルは、青臭いが様になる台詞で口説きにかかった。

そうしてモンスターパニックの日々に淡いロマンスが生まれようとしたその時、テロリストに奇襲を仕掛けるかの如く軍が乗り込んできて、彼女ら日本人だけを拉致していった。
残されたジルが、気合と根性で助け出しに行こうとしたその時、新たに派遣されてきた本土の軍と研究者たちの秘密主義にずっと懐疑的だった、テレスの友人で最初はモンスター殲滅作戦の指揮を執っていたギルモレオが大量の武器を携えて訪れた。
ギルモレオは全く信用できない非人道的な本土の連中に反旗を翻す決意をし、ジルたちを仲間に加えた。

その足でエフラたちも仲間に引き入れようとしたのだが、彼らのアジトはモンスターに襲われ、また主要メンバーは食糧強奪から戻って来ず、人数が激減していた。
そして拉致された明衣子は悪夢で目が覚めてすぐ、自分の視力がなぜか上がっている違和感に気づいた。

そのまま拉致監禁が続いてしばらく、明衣子は日本人だからという理由で…
感想
狂蝕人種5巻でした。
面白度☆8 理不尽度☆10
黒人差別が世界中で騒がれたかと思えば、欧米ではアジア人が警察の行き過ぎた行為など関係なく、通り魔的に差別されるイカれた状況で、利権が絡みまくりのオリンピックより気持ち悪い人の業が見えますね。
特に5巻は、人権無視がえげつなく、推しの明衣子が不憫でなりませんでした。


































