226話
晴輝がここに来ていると聞いたきらら。
晴輝がエリックと相対するのを見た紗月。
まずきららは、メンタルがすぐ不安定になる彼が自分がいない間におかしくなりやしなかったかと心配するが、らぎ姉と一緒だったなら大丈夫かもと思えた。
そんな信頼を向けられたらぎ姉は自分が語るより、必ず戻って来る本人に直接訊けばいいと促した。

母親の思惑通りに進化エネルギーを操れるようになった、犯人の息子。
そんな関係性は二の次三の次、きららは彼の勝利を願って手を合わせた。

美少女たちに信頼され、生きて帰ってくることを願われた彼は野心に溢れているエリックを前にしても余裕綽々の笑顔を見せ、それだけでエリックを不安にさせた。
秋保で晴輝たちを観察していたエリックは自分が負ける要素がないと信じた。
しかしその時の晴輝ではない彼は、一目見るだけでエリックがどんな進化情報を取り込んだのかを見抜き、轟さえも越えそうなスペックに感心した。
そんな上から目線にもエリックは油断せず、あの泣いていた変異体を小さく切り離し、ながみんと戦うだろう変異体に進化情報を渡しに行かせた。
それでながみんといい勝負をさせて更に進化情報を蓄積させ、自分に還元するつもりだった。

明石VS山田と関。
変異体軍VSながみん。
轟VS神城。
エリックVS晴輝。

イカレタ元兵士は神と崇める者に近づこうと必死だった。
そうして高笑いするエリックに構わず、その努力は無駄になると晴輝は断言した。
格好がついてしっくりくるからショットガンをトラックから拝借してきたが、別に武器を使わなくてもやるべきことはできた。
晴輝はまた不安に襲われているエリックにきっぱり、保菌者騒動を終わらせに来たと教えてやった。

あまりに自信満々に言うので得体の知れない寒気がしたエリックは、特効薬の一撃という言葉に震えが止まらなくなった。



































