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家族の初セック〇と東京へ

零児とチャコが付き合ってるのか気になって仕方ない玄。

 

下世話な勘繰りを鼻で笑い、またナギと関わっていたことに恨み言を吐き出すチャコ。

 

 

そして雪降る寒空の中、家に帰り着いた零児は二階から漏れてくるだらしない声と床の軋み、母のゲスい気遣いで兄が初めて女を知っている真っ最中だと分かった。

少年のアビス
著者名:峰浪りょう 引用元:少年のアビス9巻

 

 

 

翌朝、零児の生活スケジュールを把握している柴沢は朝の一息ついた時間にメッセージを送り、チャコが痩せ細っているのを理由に心配を掻き立て、呼び出すことに成功した。

 

 

摂食障害、拒食症、過食嘔吐。

 

調べたばかりの尤もらしい病名を挙げて不安を煽り、まずは繊細な女の子を優先する体でクソ邪魔なガリ女子を排除しにかかったメンヘラ元女教師。

少年のアビス
著者名:峰浪りょう 引用元:少年のアビス9巻

 

 

善意の裏に潜ませた合理性を狙った悪意。

 

 

柴沢が自分に酔っている頃、スヤスヤ眠っているチャコをまた暴力で起こした玄は、しつこく出て行けと迫るも、逆にまだ十七歳なのだからお務めを果たして人生をやり直せと諭される。

 

その流れでチャコは零児を人間の最底辺のようにこき下ろしつつ、いずれ結婚してもらうつもりだと、夢も希望もなく打ち明けた。

 

それでチャコがこの町を出ないと理解した玄は、急に俺の女になれと要求し、ご自慢の力づくで性欲と苛立ちをぶつけにかかった。

少年のアビス
著者名:峰浪りょう 引用元:少年のアビス9巻

 

 

零児が来たおかげで初体験が汚く臭い幼なじみレイ〇にならずに済みはしたが、渦の中心にいる美少年はやはり、言い得て妙な、暗い底の底で笑って手を広げているような人間だった。

 

今朝、柴沢と会ってチャコを助けようとしていることを明かした零児はまず一人でここに来たのだが、もちろんチャコを心配もしているのだろうが、彼女の未来を思うとこのまま死んではいけない意味が分からないとバカ正直に本人に伝えたのだ。

 

その冷徹で非情で優しい言葉に光明を見出したチャコは死を選択肢に取り込み、甘美な誘いを持ちかけたのだった。

少年のアビス
著者名:峰浪りょう 引用元:少年のアビス9巻

 

 

 

新たに性犯罪まで罪に加えようとした玄がまた蚊帳の外感に苛立って荒ぶるが、柴沢の思い通りにさせたくないチャコはついに、東京に行こうと誘いかけた。

 

運よく金はあり、零児は行政に丸投げすれば家族はどうとでもなる現状を受け入れると、結局玄も二人の勢いに乗り、メンヘラ元教師の部屋から出て行くことにした。

 

 

そして出し抜かれた柴沢はまさか東京に向かっているなんて思いもせず、散らかり放題の部屋で膝をつき、待ちの姿勢を決め込むしかなくなった。

 

 

 

東京へ向かう道すがら、子供の頃の夢だったかも知れない思い出を語った零児。

 

初めて会った伯父と従姉弟たち。

口論していた母と伯父、車を泣きながら追いかける母、楽しめない初めての海。

少年のアビス
著者名:峰浪りょう 引用元:少年のアビス9巻

 

 

それ以来伯父一家と会うことはなく、電車も通ってない透明なドームに覆われたような町から出ることなく生きてきた。

 

それが今、何のことはなく簡単に東京にいることに驚きも感動もなく、チャコだけが妙にはしゃいでいて、東京に憧れた自分の感情がどれほどのものだったのか確かめていく。

 

 

そして人と物に溢れていても仄暗い所を見つけてしまうチャコは今、誰よりも死に魅入られており、いつまでも誰よりも子供な玄が幼なじみ三人旅を崩壊させるのだった。

少年のアビス
著者名:峰浪りょう 引用元:少年のアビス9巻

 

 

鬼の首を取ったように暴言を繰り出す玄と、手を血に染めたませガキをやっと突き放した零児。

 

ここでまた、似非森が深く関わり始める…

 

 

感想

少年のアビス9巻でした。
面白度☆8 性懲りもない度☆9

やはり人間は簡単に変われないし、どんな人格になるかは生まれ持ったモノが大きいなと感じます。

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