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259話

少し時間を遡って晴輝が黒霧の中に踏み込む前、香里の提案で改めて作戦の詳細を確認することにした。

 

 

香里を喰って最後の鍵を奪わんとしてくるエリックに勝つため、居残りメンバーはほぼ全人類の進化情報を取り込んだ過去最強クラスの進化体を相手に時間を稼がなければならない。

 

対抗策として晴輝の進化情報無効化、全員の戦闘力の底上げ、精鋭たちの思考を紗月が伝えて無駄のない戦いをすることで、十分に時間が稼げると計算していた。

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

単身で乗り込む晴輝の身体を覆うバリアも攻防一体の優れもので、エリックを一撃必殺できるほど強化されるが、同時に一発でも喰らえば敗北は必至、バリアが破られて黒霧に覆われても終わりだ。

 

今度こそ神城やながみんたちが助けに行くことはできず、人類の未来を懸けた最後の一騎打ち。

 

彼に全てを託したメンバーは信じることしかできないし、必ず勝つと信じて笑顔で送り出した。

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

 

黒霧の中に踏み込んだ彼だが、強化のおかげで普段と変わらない視界が広がっており、暗闇の中なのが嘘のようだった。

 

バリアのおかげで香里とも通信で会話できるおかげで、一人キリの不安が紛れるし、建物を透過してエリックがどこにいるのかしっかり見えていた。

 

その時、香里の悲鳴が聞こえて驚かされたが、黒霧が猛スピードでバリアを覆っていく様子にちょっと声が出ただけで、学校はまだ何も起きてなかった。

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

人類の命運を背負っていても妹たちのことが心配でならない彼は、気になって緊張感が薄れかけたが、すぐに通信が途切れがちになり、程なく香里の声が聞こえなくなった。

 

黒霧に覆われたからか、バリア内での緊急事態か。

 

とにかく歩みを進める彼のそばを、無残な肉塊に変えられた誰かの死体が落ちてきた。

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

上半身だけになった死体は学校で襲われここまで放り飛ばされた以外に考えられず、同じように無残な姿になった仲間たちの死体が雨あられのように降ってきた。

 

これはさすがに想定外、計算ではまだまだ時間を稼げるはずなので焦った彼がエリックまで急げと走り始めたその時、ついに轟や神城、蓮華、そしてきららまで降ってきた。

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

タイマンを張る前に胸糞悪い歓迎をされた彼は静かにエリックと対峙すると、エリックは本物の死体だとまず煽り勝利宣言をした。

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