
インフェクション258話259話260話
ネタバレ感想
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最低限の人数が蘇り、晴輝が単身でエリックに立ち向かうのが最善だと結論が出た。
そして決戦を控えた今、きららは出会った倉庫で思いの丈をぶちまけるのだった…
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258話
草木も眠る丑三つ時、小鳥は目を覚ました。
蘇生者は夜通し作業をしており、僅かな時間で睡眠を取った生存者たちが動き出す頃、校内はまるで文化祭のような高揚感と一体感に包まれていた。

かき集めた石を一体何に使うのか、小鳥を含めてできることは誰にでもできる作業なだけで、託された晴輝がやってくれることを祈るしかない。
小鳥にとって恩人で憧れの男子高校生は、最終決戦を控えているとは思えない落ち着きで笑顔さえ零し、平常時と変わらないように見える。
そんな少年と階段の踊り場で鉢合わせて喋っていると、香里ちゃん像が学校にドッキングしようとしているところにも鉢合わせた。

学校を中心にバリアを狭めてより強固にするための移動は、まさに巨大ロボットが最終兵器を繰り出すよう。
モニタリングしている状況は、黒霧が確実にバリアを突き破ろうと侵食を続けており、このままでは時期に突破されてしまうので、香里はもう収縮させると言い出した。
ここまで生き残った主要メンバーでありながらまだどこか置いてけぼり感を抱いている小鳥の心の準備は整っていないが、作戦は予定通りに進められていく。
校内放送で学校の敷地から出ないように注意が促されると、なぜか余裕綽々の晴輝の声に合わせて、バリアがギュッと狭まって強固さを増した。

こんな超絶ハイテクな段階でも、バリアはハニカム構造をしており、蜂が生まれながらに作り出せる自然の神秘の凄さには敬意を表したいところ。
そしてバリアが狭まるや否や、黒霧はおぞましい動きで侵食を開始していく。
あっと言う間に学校からも見えるほどの距離に迫ってくるスピードにも驚くが、彼らはその光景が狂人が生みだしたということよりも、あることを思い出さずにはいられずに自然と言葉少なになった。

道を家を車を何もかもを飲み込んでいく無慈悲な光景は、かつての津波だった。
あの津波よりも恐ろしく死が確定しているような中に踏み込むのは、まさに自殺するようなもの。
その役目を任された晴輝が黒い津波を目の前にして笑っているのは、やはり小鳥には理解できない。
本当に怖くないのか、押し殺しているだけなのか、笑っていられる理由が分からない小鳥は、もっと長く一緒にいた他の3人になら理解できるのだろうかと思いを馳せた。

そして仲間たちに見送られた彼は、最後までいい笑顔で暗黒の中に踏み込んでいくのだった。