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46話

将太は先進国会議に出席し、世界最高峰のAIの使用許可を得るため、孤島での顛末の事実を小出しで説明し、何とかうまいことゲットしようと画策した。

 

MWによる更なる大犯罪。

大量拉致、クローン女性が罹患した変異ウイルス。

 

新ワクチン開発のためにややこしい事実は隠したまま話を進めようとするが、さすがに国を代表する集まりなだけあり、既に知られたくない情報が漏れており、同情も買えそうになかった。

終末のハーレムアフターワールド
著者名:宵野コタロー 引用元:少年ジャンプ+

 

 

いくら怜人が関わっていようと、クローン女性一人を助けるためだけに貴重なAIコンピュータ―を使わせる訳にはいかず、世界中に山積している問題も解決していかなければならないという、尤もな理由で風向きが良くなることもなく。

 

結局は数が正義、孤島という状況もあって優先されるべき問題ではないとする考えに持っていかれてしまい、翔太の話術ではどうにもこうにも盛り返すことができなかった。

 

 

 

頼みの綱だった唯一の希望は否決され、中継を見ていた国民はがっくり。

 

おばあちゃんたちと一緒に観ていた陸はシンプルに、好きな人に会えない怜人が可哀想だと、豊かな感受性で悲しみに共感した。

 

おばあちゃんたちも怜人の現状を知って悲しむが、陸が知り合いだと分かって野次馬根性が刺激されるが、それよりも陸がバカ正直に恋敵な関係なんだと明かすものだから、彼女らはいくつになっても恋バナにキャッキャし、若者からもっと引き出そうと前のめりになった。

終末のハーレムアフターワールド
著者名:宵野コタロー 引用元:少年ジャンプ+

 

 

先日陸は、桜がアメリカに行くと伝えられた。

 

それだけじゃなく世界中をあちこち回るようで、目的はもちろん仕事になるのだが、もの凄く私的な感情も入った世界巡りだった。

 

怜人のためにコンピューターリソースを分けてくれるよう、関連企業に頼んで回るつもりで、純粋に相手の幸せを願っての尊い行動だったのだ。

終末のハーレムアフターワールド
著者名:宵野コタロー 引用元:少年ジャンプ+

 

 

もちろん陸は更なる傷を負ったのだが、姉の姿勢を尊敬もしたので、自分もできることをとここでのバイトを始めた結果、おばあちゃんたちのアイドルとなり、立派に誰かの幸せに貢献できていた。

 

そんな陸の尊い語りも抜かりなく撮影する乃薔薇が、怜人への気持ちも引き出そうと質問すると、麗亜も加わって彼の功罪をきっちり突きつけた。

終末のハーレムアフターワールド
著者名:宵野コタロー 引用元:少年ジャンプ+

 

 

しかし陸に怜人を悪く思う気持ちは全くなく、ワクチンを作ってくれたおかげで男友達ができたのだから感謝を伝えたいし、カッコいいとも思うと。

 

それは世界救済に尽力したからではなく、一人の好きな女性のために頑張り続けているからで、この時代にそれを貫けるからこそカッコいいのだと。

 

それは頑固な谷口も同意するところで、その流れで子犬スマイルをファンたちに炸裂させた。

終末のハーレムアフターワールド
著者名:宵野コタロー 引用元:少年ジャンプ+

 

 

おばあちゃんたちは自分も自分もと携帯を麗亜に渡して研究に役立ててくれと募り、温かい気持ちが連鎖していったその時、定期的にやってくる子供たちがやって来た。

 

火野にそっくりな男子を追いかけてきたのが懐かしき真昼で、担当官だった寧々子も以前より大人っぽい雰囲気になっていた。

終末のハーレムアフターワールド
著者名:宵野コタロー 引用元:少年ジャンプ+

 

 

そして麗亜はせがまれた絵本を見て、ハッと起死回生の画期的なアイデアを思いついたのだった。

 

それを成功させるために使ったのが、乃薔薇が撮った陸の語り動画だった。

 

 

怜人をカッコいいと称賛しているトークを世界中の言語に翻訳して配信したところ、一気に世界中でばずって人気者になり、膨大なコンピューターリソース提供の申し出が届いたのだ。

 

麗亜が仕掛けた世界を巻き込む作戦は、まるで元気玉のように一人が少しずつ協力して大きな力にする地球規模の寄付だった。

終末のハーレムアフターワールド
著者名:宵野コタロー 引用元:少年ジャンプ+

 

 

もちろん桜も予定通りにアポ先を訪れると、陸の動画の勢いにビジネスチャンスを見出した先方が、自社製品の宣伝と交換で快く提供を申し出てくれた。

 

個人だけでなく巨大企業からの提供も相次ぎ、あっという間に世界最高峰AIの計算能力を上回るリソースが確保できることになった。

終末のハーレムアフターワールド
著者名:宵野コタロー 引用元:少年ジャンプ+

 

 

これなら変異ウイルスの特効薬開発も、1年以内にできるはずだった。

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