42話
睦美たちは交番に移動してから、虎澤が撮った須藤の最期を観た。
今までも無残に殺されていく同級生や島民を見てきた彼女らからしても、須藤が肉団子になっていく様はあまりに惨たらしく目を背けたくなるものだった。

それでも睦美はしっかり観察してチビクワガタだと判断する中、ジュリアは助けずにカメラで撮るだけだった虎澤を非難するが、彼は歪な欲望を隠してこれがカメラマンの仕事だと開き直った。
すると睦美もシデムシの巣にまだ生存者がいたかもと自分を責め出すので、甲斐たちができる最大限はやっていると励ました。
ただ、現在は巨蟲どころか虫の知識もないだろうお偉方が対策を立てようとしている段階で、駐在も指示されたこと以外はできないしヤル気もない危機感のない状態だった。
だから元凶である銭ゲバヤリチンは今も穴に突っ込むことしか頭になく、そうこうしている間に脅威は着々と人間を追い詰めていた。

島内の電波を飛ばしている鉄塔、そこにイモムシが登って蛹になり、電波障害を起こしていた。
スマホが圏外になり始めたことで異変が起きていることを察知した一行の中でも、葵は自分の島で人が消え始めた前兆と一緒だと震えて肩を抱く。

その矢先、女子高生が駆け込んでくるなり、公園に変なものがぶら下がっていて異臭を放っていると報告するが、やはり思考停止の公務員は自分で他の部署に連絡する考えも浮かばず関わり合いを避けようとするばかり。
女子高生の証言で察しがついた睦美はすぐさま現場に向かうことにし、特ダネの臭いを嗅ぎつけた虎澤も私利私欲のために後を追うのだった。

駆けつけた公園では住民がいつもと変わらず過ごしており、巨蟲パニックが全く伝達されてないのが分かった。
とにかく睦美たちが案内された方に入ってみると、そこら中の電灯や電線や木から異臭を放つ繭が無数にぶら下がっていた。
そんな異常な光景を見ても人々は全く危機感を持たず、全能感に溢れている男子学生が面白がって殴っているうちに破れ、新たな巨蟲が野に放たれてしまった。
中身の本体もとてつもなく臭いそれは、案内してくれた女子高生を掴み上げた。

アリマキジゴク。
その名に相応しい地獄の光景が、一気に公園に広がり始めた。
何かをぶっ刺された女子高生は水風船のように膨れ上がり、一気に体重300㎏はありそうな体積にされて耐えきれず、中身が飛び出した。

そのタイミングでアリマキジゴクはぶっ刺したところからチューチュー吸出し、今度はミイラのように干からびていくのだった。
消化液を注入してたんぱく質を溶かして食べる、アリマキ好きのアリマキジゴク。
その様子も人でなし虎澤はしっかりとレンズを向け続けた。
それを皮切りに次から次に孵化し出したアリマキジゴクは手近な人に襲いかかり、無残な最期が増えていく。

どうしようもない絶体絶命の阿鼻叫喚の中、睦美は物置の中にあるホースやら箒やらの掃除道具を見つけ、これなら被害を食い止められると確信した。
感想
大巨蟲列島41話42話でした。
謎の男子との関係が明かされないまま退場はあり得ないので、きっと甲斐なりカメラマンが助けてくれると期待しましたが、新たなクズが明るみになっただけでした。
「大巨蟲列島」ネタバレ最新11巻43話44話。蟲液を浴び竹ぼうきで戦う救世主女子高生の獅子奮迅の働き!



































