蟻地獄
遅れて森の中に踏み込んだタケシとオークは、まず無残に惨殺されているオークたちを発見した直後、逃げてくるエルフたちと鉢合わせた。
更に直後、一人の頭が吹き飛ぶと、クズ二人が追い付いてきたのだった。
真っ先にブチ切れたのは仲間を殺されたオークで下半身モンスターに躍りかかるが、ゲボキモスキルのハイパワーに力負けしてしまう。

自分たち以外の人はモノだと判別している、救いようのない勘違い選民思想のゴミクズメンタル。
しかも安田の命令ならどこまでも命を奪える鋼っぷりに、タケシは元の世界でも頭がどれだけイってる奴らだったのか思い出さざるを得ない。
いつか人を射たい願望が弓矢スキルを持たせたかも知れない弓女は、戦利品として今まで殺した亜人の耳を削いでコレクションするという、戦国時代も真っ青の収集癖まで発揮していた。

最早地の底を行く外道っぷりが奴らの正気で、タケシも万事休すになりかけたが、ラドガに助けられて一時撤退。
現有戦力とコッラが持たしてくれた鞄の中身を使った作戦を立てると、改めてドクズコンビに勝負を挑んだ。
二手に分かれて弓VS弓、力VS力の構図に持ち込んでまずは弓女を目的の場所に誘い込むと、バカは何も考えずにホイホイ動いてくれ、古典的な狩猟罠に引っかかってお縄にすることができた。

次はチン〇に支配されているカスゴミ。
オークとキッズエルフが罠をこさえてくれ、タケシがその場所に誘導する協同作業。
パンツ一丁のパワーバカチンもほいほいタケシに誘導されてるとは思わず、逆恨みのままに追いかける。
そしてキッズエルフを見て瞬時に勃起するロ〇コンでもある外道は、あからさまな罠なのに構わずまっすぐ進み、不憫なほどに以前と同じ罠に引っかかって穴に落ちた。
そのすり鉢状の穴は人食いアリの巣で、まさに蟻地獄。

身体から叩き落そうとしてスキルフルパワーで自分を叩いて骨折するという、次から次に底抜けのバカさを披露して、敵ながら呆れるしかない低能さ。
仕上げに毒で硬直させると、弓女も放り込んで蟻地獄処刑の完成。
しかし蟻に骨にされるまで待っていられないオークは、仲間のために自らの手でクズチンの頭をハンドプレスし、止めを刺すのだった。

そして一人残されたキチ女は、淋しく身体中を食い尽くされて終わった。
着々と悪魔同級生鏖を成功させ、残り10人近くまできた。
さすがにそこまで減れば諸悪の中心でもある安田は幹部連中に招集をかけ、同級生でも部下か駒扱い程度でしかない奴らに喝を入れつつ、イカレ女には成功報酬を提示してエグイ情緒不安定さを露わにさせる。

そして種族関係なく生存者を王都に連れ帰ったタケシは共生を提案した流れで、また王女の乙女心を刺激するのだった…











































