キッチンでハメられても
彼女は親友を、彼は愛しい人を励ました帰り、珍しい屋台のラーメンを食べて情緒と美味を堪能すると、既に覚悟を決めているカオリはしっかり感謝を伝えたのだった。

今日は大学共通テスト当日。
彼がもちろん緊張して受ける中、想う二人も気にしながらJKとしての学校生活を過ごした放課後、吉岡の気持ちを再確認したカオリはまず友達に決意を明かした。
浮気されようが横恋慕して先取りしたのは自分だと、ずっと負い目に感じていたカオリは一年間の恋人気分で身を引くことにしたのだった。

その夜、テストで出来具合に彼は凹み、その苛立ちはどこか無邪気に見えて色気も増してきた彼女にぶつけられた。
何てことない部屋着からチラ見えする胸の谷間にムラムラしてしょうがない彼は、キッチンでも始めからヤルつもりでゴムを持っていた。

一方的な単なる性欲処理に使われても大きな器で受け止めたカオリと、いたたまれなく外に逃げたタケル。
すると今度はランニング中の吉岡とばったり鉢合わせ、弱音を吐きまくった。
受験に大してストイックになり切れないまま望み、まあ予想通りに芳しくない結果になりそうで早々に諦めるヘタレっぷりを吐き出された吉岡だが、ムカつきながらも厳しく優しく背中を押した。

そして彼はまた、無謀な戦いに向かう覚悟を決めた。
今度こそ本気で勉強に取り組んでいざ入試の朝、友達には身を引く宣言をしたカオリは最後まで笑顔で送り出した。

そうして人を応援しながらも、カオリ自身はまだ進路を決めてないモラトリアムの真っただ中。
やることやっても今の学力では相当に厳しいことを自覚している彼はあっけらかんと浪人する覚悟もできていて、意地でも医学の道に進みたいと思えていた。
なら吉岡も諦めなければいいだけだと思え、一度フラれてもそれはそれ、最高の浮気相手になりつつ迎えに来てくれるのを待っているからと、友達の彼氏に求めたのだった。

彼女は諦め、彼氏と彼女の友達は諦めないことを決めた別れが近い季節。
入試が終わって一段落ついた彼は自分の家に戻ることを決めると、その前にとカオリは何てことない遊びに連れ出し、無心で楽しんだ。
これで夢のような恋人期間は終了、彼にもきっぱりお別れしようと告げた。
笑顔だからこそ逆に怖く、浮気するからだと至極真っ当な理由を突きつけながら、でも謝らなければならないのは一緒だった。
吉岡が好きだったのに優しさにつけ込んで彼女の座を奪ったのだからと。

もちろん別れたくなどない気持ちなのが本心という乙女心は隠しきれず、冬の交差点に一人、彼は残された。
果たしてどっちつかずだった彼が出した答えは…
感想
彼女の友達4巻でした。
面白度☆7 ぶっとび度☆8
ママが傍にいても我慢できないカオリのドスケベっぷりにはびっくり、だから幸せになって欲しいです。



































