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ライムライト・レモネードジャム

262話

順調と言えば順調に作戦は進み、美依那側は若本を退けた後、しっかり証拠を確保して、記憶消去装置を手に入れるだけとなった。

 

美依那がそう報告すると、千歌はカチュアが装置にかけられてもなぜか記憶が消えていなかったことを伝えた。

 

以前に西も記憶を失わずに済んでおり、果たして装置の故障か何なのか。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:サタノファニ262話

 

 

 

一方、霧子は連続の銃声の元に急いで向かった。

 

血痕を辿っていった先の部屋で瀬里と同じくびっくり仰天、瀬里自身に肉体、他に詩音に沙羅まで生きているような状態で人形にされているのだから、驚くしかない。

 

その傍で真希が倒れていたが、大きな外傷もなく気を失っているだけのよう。

 

それに安心したのも束の間、美少女メデューサたちの写真を貼りまくった壁に、血まみれで今にも事切れそうな吾妻がもたれていた。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:サタノファニ262話

 

 

ゲインの罪を模した継ぎはぎの顔はマスク、それを外して本来の素朴な可愛らしい顔を出した吾妻は正気に戻っていて、ゲインを殺してくれてありがとうと感謝した。

 

大量出血のせいか薬物も抜けてゲインの呪縛から解き放たれたようで、やはり本当の吾妻に戻っていた

 

しかし残された時間は少なく、吾妻こそ千歌たちと最後まで五菱に復讐するべき、いや千歌たちよりもその権利がある被害者だった。

 

吐血しながらカチュアを気にかけたのは、記憶を失っていないと知っているから。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:サタノファニ262話

 

 

実は女医に取り入って信頼を得ていた吾妻は、機械を操作する時にしれっといじって、カチュアや西を密かに助けていたのだ。

 

過去最強レベルの強敵として後輩と敵対させられ、最初期のメデューサで仲間は全員死んだことも明かす吾妻。

 

孤独な戦いを続けることになった吾妻の夢は、羽黒から解放されて復讐すること

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:サタノファニ262話

 

 

少しでも奴らの邪魔をし、今日、死を持って解放される時が来た吾妻は最期に、清々しい悪態を吐いた。

 

その一言を振り絞って完全に事切れた吾妻は、メデューサの中で最も辛く厳しい戦いを戦い抜いた、誇り高き美少女だった。

 

最後の最期に吾妻の真実を知った霧子は、感傷的になりながら美依那に報告して、カチュアたちの謎を種明かしし、改めて気合を入れ直した。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:サタノファニ262話

 

 

復讐はまだ準備段階、次はリポジショナーを奪取するために所長室に向かった。

 

まだ瀬里から真希に戻ったことは気づかないし、本人も明かさないまま3人で踏み込んでみると、今度は一切同情できないし感傷的になりようがない、醜い豚野郎が恥ずかしい格好でくたばっているのを見つけたのだった。

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