271話
憎まれていると思っていた被害者たちの励ましで、小夜子は息を吹き返した。
まだ重体には変わりないが、同じく瀕死の状態の千歌と最初に目を合わせ、名前を呼び合った。

桜川が自慢の怪力で担架に乗せた二人を運び出し、治療に向かわせる。
ともあれ犠牲者が女医だけで済んだのは奇跡、メデューサが全員返り討ちに遭うという桐生の強さは規格外でしかも逃げられたとあり、当初の目的を達成したとはいえ、ギリギリで幸運が舞い込んだ痛み分けだった。
同じ条件で教団ダーキニーを蹴散らしたメデューサでさえ歯が立たない極悪企業のトップ、まさに悪魔である。
一方、カレンに快楽堕ちさせられて幼児退行したひよ里は無事に教団に戻ってまり亜と再会で喜び合いたいところだったが、記憶も幼児化してしまったようでまり亜のことが分からない。

スッキリしない再会だがまり亜にとっては最後の姉妹、無事に帰ってきたことを喜んで抱きしめると、ひよ里も本能的に安心感を得てホッとすると同時に、股間が女体に反応して膨れ上がっていく。
そこでようやく、教祖がひよ里と共に還ってきたことを目の当たりにしたまり亜は、神々しいパーフェクトイチモツにしぐまと後光を見た。

完璧巨根を持つ脳内幼児フタナリ美少女が新たな教祖となり、法悦でまた信者を獲得していくのか。
そして一週間が過ぎ、千歌は面会が許されるところまで回復して霧子が訪れた。
まだ入院してるのは千歌と小夜子だけでが、もう命に別条がない段階。
庇ってくれたおかげでダメージを半減できて助かった千歌が小夜子に改めて感謝したところで、気になるのは五菱の悪事を世間にばら撒く作戦の状況。
それについても完全に大成功、相変わらず海外の忖度しないマスコミ頼りだが、逆輸入という形で五菱がメデューサ症候群の黒幕だとバラしたことで、世間の反応はメデューサも被害者という声が大きくなり始めていた。
人殺し企業が今後どう出るか、桐生はどこで何をしてどうするつもりなのか分からないが、道隆たちは地道にメデューサ候補たちを救って回っている最中だった。

今回の作戦は成功したが、諸悪の根源の桐生と奴が心酔する女は逃亡中で、まだまだ悪企みをするつもりなのも宣言している。
すると、全く予期しないニュースが二人は驚かせた。
桐生に変わって前会長が記者会見の席に着いたのだが、それがなんと懐かしきヒゲ爺だった。



































