271話
なぜモモの証言など信じてしまったのか。
ギリギリの拷問で訊き出したわけでもない口の軽さに、なぜ希望を見出してしまったのか。
案の定、国母には高笑いされて目が縦の気持ち悪い顔を見せられてから、コールタールみたいにどす黒い形状の返信シーンも見なければならない始末。
そしてボロ負けしたモンスターフォルムになられたら、もう勝ち目など見出せるはずもない。

ガーディアン総出で立ち向かって、軽く返り討ちにされた最強の魔女。
チョロ過ぎるほどに国母の策略に踊らされ、他に何の策も持って来てない彼は動揺しまくり、絶望し、ヤベーヤベーと焦るばかり。
それでもここは一時撤退しかないと判断して踵を返すが、ドアが国母の意思で開閉できる仕様なのを忘れていた。
愚か愚か、何度も蔑まれて追い込まれた彼は本当に後悔し、10m級くらいの国母を見上げる。

リーメアリーにも忠告されたのに、今更の後悔は何の役にも立たない。
端から一か八かの賭けではあったが、裏切り者の証言を信じるなど愚の骨頂。
その後悔に押しつぶされた彼は戦闘意欲を失いボケーっと突っ立ているので、ルーミはなぜ刀さえ抜かないのだと叱咤した。
しかし彼は、このアホな失敗で救国の資格がないだのなんだのと自己批判の想いに浸り、このままぶっ殺されて現実世界に帰ろうと、逆に襲い来る拳を受け入れた。
直後、覚悟を決めながらも諦めてはいないルーミが彼を突き飛ばして庇った。

ルーミごと押し砕かれた固そうな床。
血がべったりついた国母の拳。
なんとか原型を留めているルーミだがもう虫の息、そんな状態でも最後の希望に励ます言葉をかけ、ヘタレでどうしようもない彼の勝利を願った。

そんな健気で瀕死のルーミを見て、ようやく戦いもせず投げ出そうとした無駄さに思い至った彼は刀を構え、どうせならやるだけやってやる精神を取り戻した。
もちろんヤル気だけで勝てる要素など見当たらないが、国母が急に頭を抱えて苦しみ出した。
顔も陰険そうな人間と化物が入り混じり、シンプルモンスターより気持ち悪いホラーな顔。
その時彼は、仁科がくれた国母こと由真は歯無し女に酷く怯えたらしいという情報をハッと思い出し、殴られたルーミの歯が折られてほぼなかった。

感想
パラレルパラダイス269話270話271話でした。
さすが城付きガーディアンという実力を披露して、懐かしのキャラもまた出てきて、サバイバル編に突入しそうで楽しみだと思ったら、その前に国母との決着がつきそうでそれも楽しみです。































