14話
宮司は美琴とうずめ、そしてこのはを連れて社務所に帰ってきた。
伊助は味方だといっていたこのはが、伊助らしき男に殺された。
そう聞かされて香坂も戸惑いを隠せない。
そしてうずめという女の子。
宮司によると、数年前峠道で事故を起こした車があり、乗っていた夫婦の死体は見つかったが、一緒に乗っていたはずの娘が未だ見つかっていない。おそらく、その時の子供がさらわれていたのではないかと言う。

少し時間が経ち落ち着いた美琴は、宇受売に会ってどうして伊助にこのはを殺させたのか聞いてくると言い出す。あれが伊助かどうか確証はないが、居てもたってもいられなかった。
しかし、心配そうな顔をするうずめと、鹿屋野の説得で大人しく休息を取ることに。
家の中から女が一人残らずいなくなってしまい、村長は焦っていた。
美琴だけは貴彦専用にしようと考えていたので、村人に見つかっては何をされるか分からない。そうして気を揉んでいるところに、血まみれのさよりが帰ってきた。

比奈は足が痛いと言って一人で身を隠し、さよりは一人で貴彦を味方にしようと帰ってきたのだ。
さよりは箍が外れたように、おぞましい因習を行使し続ける村人に復讐の鎌を振るい続けている。そんなことを知る由もない村長は、美琴の代わりにしようとほくそ笑む。
香坂はこのまま待っていても、美琴が聞いた話からも警察の介入はないだろうと考えていた。そんな危機的状況でも鹿屋野が自分をどう思っているか気になって仕方ない。
食事の用意ができて美琴とうずめを呼びに部屋に入ると、布団の中は空っぽだった。
15話
天野家の傍まで戻ってきた美琴。
木陰から窺っていると、一箇所にカラスが集まっていた。
何かあるのかと近づくと、沙霧の顔の横半分だけ地面から出ていて、耳を喰われていた。
急いで掘り出すが首が折れて死んでいた。

美琴が心配になり人目につかないように天野家へと山道を進んでいく香坂。
しばらく進むと、昨日の豪雨で起きたらしい土砂崩れの一画があった。
しかもそこに人影らしきものが見える。だがそれは白骨化した何体もの遺体だった。

それを見つけた直後、白いシャツの男が現れた。
家の中に侵入した美琴。
婦人の部屋に入り問い詰めると、伊助には村の男たちから女を守れと言ったのだとか細い声で漏らす。
そして、彼女は自身の境遇を話し出した。
麓の旅館で仲居をしていた美智乃。
そこに客としてやって来たのが天野だった。
天野は給料を餌に誘ってきたが、妾としての人生は考えられなかったし女将への義理もあって断った。
そんな誘いがあってから最初の休日。
町を歩いている時に天野に出会い、食事でもと二人で歩き出した。
人気のない通りに入った時、どこからか現れた車に押し込まれ八坂村へと拉致されて、そこで何人もの男に犯されたのだ。

地獄の生活から一度逃げ出そうとしたことがあった。
それが男たちの怒りを買い、四肢を切断されてしまったのだった。
それからは更なる地獄が続いた。男に犯され続ける日々。
やがて自分が産んだ子供にも犯されていき、もう自分で孫を産んでいるかも知れなかった。
こんな地獄は自分で終わらせたかった。だから伊助を助けにやった。
その話を聞いて、美琴は仮面が二つある可能性に至る。
だが、彼女にも血が染み込んだ斧が振り下ろされようとしていた。

感想
屍囚獄3巻でした。
さよりが人知れず一番貢献してるかも知れません。ほとんど白シャツがヤッた後の止めばかりですが、戦力は確実に減らしてます。頑張れさより。
美琴がこのままあっさり殺されるところは見たくないですし、そうなれば正ヒロイン候補は香坂が独り占めです。不器用な知的キャラ香坂女史は好きなんで生き残って欲しいですが、美琴にはこのはの仇を討って欲しいです。
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