18話
括られていた縄も燃え切り、炭化した伊助の体は地面に倒れた。
どこに生命が宿る隙間があるのか、彼は地獄の亡者のように歩き出す。
比奈は捕まえられ、さよりが殺しまくった男たちがぶら下がっているウズメ小屋に連れて行かれようとしていた。
しかし、中の異様な光景を目にした男の隙をついて、一目散に逃げ出していく。
さよりも一緒にいたくて追いかけるが突き飛ばされてしまう。比奈にしてみれば、さよりは友達を売った裏切り者だったから当然の仕返しだった。

また暗い山中に逃げ込む比奈。
そこにタイミングよく鹿屋野が現れ、神社に匿ってくれることに。まださよりが近くにいるが、比奈はそれを伝えようとはしなかった。
何の感情もない顔で美智乃を埋めていた村長。
その時、天狗の面を着けた白シャツが現れる。彼は鉈を振り上げ、恋人の仇を取ろうとした。
しかし、更に背後にいた貴彦に殴り倒されてしまう。
白シャツがこの前の女の彼氏だと分かったが、そんなことは関係なく返り討ちにしようとする村長。それより一歩早く、地獄の亡者となった伊助が父を包み込んだ。

逃げながら美琴は考えていた。
村長や村人の目的は女狩り。美智乃と伊助はそれを阻止したい。
じゃあ、着物の天狗の目的は一体何だろうと。
答えが分からないまま進んでいくと、前方の空が赤く染まっているのが見えた。
その正体は、燃え盛る天野家だった。
19話
炎を見た途端、うずめは全速力で駆け出していく。
足下さえ覚束ない暗闇なのに、昼に整備された道を進むようだった。
白シャツは村長の代わりに貴彦で仇を取ろうとしていた。
貴彦は逃げるが、程なく追い詰められ鉈が頭上に振り上げられる。
そこにギリギリで間に合ったうずめは、貴彦を庇うように抱きついた。

貴彦を襲っているところを見て、白シャツがこのはを殺した犯人だと思った美琴は、二人を助けようと石を投げつけ見事に当てた。
その隙にうずめを抱えて貴彦は駆け出す。
二人を追って美琴も走るが、ヒールがあるサンダルで足が縺れてこけてしまう。
すぐに追いつかれ死を覚悟したが、白シャツは無視して貴彦だけを追いかけていく。
だが、うずめを抱えた貴彦も追いつかれてしまった。
目の前の地面は土砂崩れで陥没していて、崖のようになっていた。
また鉈が振り上げられるが、今度は美琴が間一髪間に合い、崖の下に突き落とした。

それでもまだ息はあるようだ。
美琴はこのはたちを殺した罪を償わせるべく、拘束用のロープを探しに行った。
20話
さよりは昔からいじめられ続けていた。
大学生になった今でも美那にこき使われ続け、やっと復讐できたと思ったら、今度は比奈に拒絶された。
また何かが壊れた彼女は、男たちの汚らしい手に抵抗しようという考えさえ浮かばずにいた。
ロープの代わりになるような蔦を見つけて急いで二人の所に戻ったが、3人ともいなくなっていた。もしかしたら、白シャツが起きて二人を殺したのかも知れない。
いや、神社に先に行ったのかも知れない。
そう希望を持って美琴も神社に向かおうとした時、能面を被った何者かが現れた。

その頃、八坂村は天野家から飛び火した炎で大火災に見舞われていた。
その混乱のお陰でさよりは慰みものにならずに済んでいた。
炎の勢いは凄まじく、何の設備もない村では食い止めることなど不可能だった。男たちは麓に逃げることに決め、一人の男がさよりを逃がさないよう強引に手を引いていこうとした。
すると、さよりは手に持っていたガラス片を男の首に突き刺した。
血が噴き出し倒れていく村の男。
さよりは完全に正気を失っていた。

感想
屍囚獄4巻でした。
香坂さーーん!何で殺されなあかんかったんや!?ミスコン美人の美琴より、メンヘラさよりより、ボーイッシュこのはより推してたのに・・・
しかも殺され方が雑やなんて。
5巻で収束しそうな予感。
[ad#co-4]

































