41話
「ゴミ教師には制裁を。
飯島直人に一票を投じた教師は服巻正臣先生でしゅねー!」
飯島に投票したのは服巻だった。
今治が顔を覗きこむと、彼は冷や汗をだらだら垂らしながら、何ともいえない薄ら笑いを浮かべていた。
著者名:江戸川エドガワ 引用元:エブリスタ
生徒達もスマホを見て、教師が我が身可愛さに生徒を売った事実に騒ぎ始める。
しかし、飯島を毛嫌いしていた服巻ならやりかねないという空気がなくもなかった。
素早く放送室に乗り込んだ教師陣が今治たちのところにやってきた。
だが、放送室には誰もおらず、常に鍵をしている状態のはずなのにと困惑していた。
セキュリティの問題を考え直すのも必要だが、今はこの騒ぎを鎮めるために、とりあえず服巻を生徒の目が届かない職員室へ動かしたかった。
しかし彼は、この期に及んで濡れ衣だと言い出し、投票などしていないと答えた。
服巻の真偽どうこうより、今ここで彼にごたごたい続けられると、騒ぎが大きくなるだけなので、神庭はまず職員室にと促すが、彼は強気で押せばなんとかなると思ったのか、生徒たちの悪戯と決め付けて、スマホを回収しましょうとまで言い出した。
あっけにとられる同僚や生徒達の姿が見えていないかのように、またIT関係の友人を持ち出し、演説気取りでこんな他人を貶める行為は断じて許せないと、周りの共感を得ようと躍起になっていく。
著者名:江戸川エドガワ 引用元:エブリスタ
すると、急に生贄くんが歌い出した。
「自分自身の可愛さに~教師が嘘をつく~」
その直後、スマホの画面が動画再生に切り替わった。
場所はおそらく服巻の家のリビングだった。
ソファに座ってスマホをいじっている彼は、自分が受け持っているC組の生徒の名前を一人ずつ挙げながら、
こいつはだめだ。
何考えてるか分からない。
終わってる。
性根が腐ってる。
こいつらみんな糞だけどな飯島、お前が一番の糞だよ。
そう言った時に、スマホの画面をタップしていた。
著者名:江戸川エドガワ 引用元:エブリスタ
そこで画面が変わり、また生贄くんが出てきた。
「はい、ここで投票しちゃったんですね~
投票してないと嘘をつく~受け持ち生徒を糞呼ばわり~
今日もニコニコ授業してましたけど~本当の顔はどっちでしゅか~」
笑顔の裏に潜む顔を暴露された彼は、まだどうにか切り抜けようとして「酔ってただけだ」と言い訳するが、生贄くんは許さず、制裁を下す宣言をした。
すると、また画面が動画再生に切り替わる。
「妻の場合」のタイトルで始まった動画は、服巻の妻の桜子がどこの誰とも分からない中年男と不倫している現場だった。
しかもそこは服巻家なのか、旦那が帰ってきちゃうと妻は甘い声を出していた。
著者名:江戸川エドガワ 引用元:エブリスタ


































