3話
電気が消え、スマホも繋がらなくなったことにキャンプ場にいるメンバーが気付き出した頃、頭から血を流した庵が戻ってきた。
そしてチャラ男が食い殺されたのを伝えると同時に、キャンプ場のスタッフが茂みから飛び出してきた猿に殺され子供が悲鳴を上げた。

スタッフは子供の頃からよくしてくれていたおじさんで、タツヤはミチルが近づいてくるのを殴って気絶までさせて見せないようにし、猿たちと対峙した。
しかし、タツヤと虎谷の二人がかりでも圧倒的な怪力の前には歯が立たなかった。
なら庵がまた殺意を込めた声で追い返そうとしたが、なぜか今度は全く効果がなかった。
為すすべなく庵が棒立ちになったその時、突然夜空に目が眩むほどの光が現れ、猿たちは一斉に逃げていった。
直後に現れたのは、庵がバスで出会った眼鏡の女性だった。
彼女はこうなることを知っていたようだがそれを話してくれる前に、この辺りで一番頑丈な建物が公民館だと聞き、そこまで護衛すると言った。

公民館には既に何十人かの村人が避難していた。
そこに庵の祖父母も無事な姿でいるのを見つけて安心したのも束の間、化け物のような猿を見た者とそれを信じない人との間で醜い言い争いが始まってしまった。
すると虎谷が大声を出し、友人が殺された同じ被害者として意味のない争いを止めてくれた。
ミチルは宿直室の中で目を覚ました。
タツヤに殴られた腹をさすりながら部屋の外に出ると、どうやら公民館にいるらしいことが分かり、廊下を進んでいった。
そして角を曲がったところで村人の死体を見つけた。
そのほぼ頭部だけになった死体をぴちゃぴちゃ舐めているところを、庵とタツヤに見られてしまうのだった。
彼女はそれを置いてどうにかごまかそうとタツヤに縋るが、昂ぶった気持ちが抑えきれずにエッチしたいと誘ってしまう。

タツヤは彼女を抱きしめてから、仕方なく鍵をかけて倉庫の中に閉じ込めた。
タツヤがミチルの異常さに気付き始めたのは、庵が村を出てからすぐだった。
虫や小動物の死骸を興味深そうにジッと眺めるようになり、タツヤの前でだけはその興味を隠さないようになっていった。
やがてタツヤは凶悪な殺人犯が子供の頃からミチルのように死骸に興味を示し、そのうち自分でも殺すようになったらしいのを知った。
だから、ミチルが楽しそうに蛙を踏み潰そうとしているのを止めたことがあったが、彼女は心底邪魔臭そうに眉根を寄せて不満を漏らした。
それからタツヤはミチルを死から遠ざけた。
道端の死骸もテレビ番組もできるだけ見せないようにし、自分だけの秘密に留めるために中学の頃に一生傍にいることを決め、付き合うようになった。
タツヤが庵に秘密を打ち明けていた頃、ミチルは性欲を抑えきれずにオナニーをして自分を慰めていた。

二人が話している所に、あの眼鏡の女性がやってきた。
彼女は斯波蘭と名乗り、東京で雑誌記者をしているらしかった。
そして、村を見て回ったところ、およそ30人くらいが犠牲になり、外に出る道と電波系がやられて陸の孤島になっていると教えてくれた。
このまま公民館にこもっていれば、すぐは無理でも事態は解決するはずだと言って、どこかへ行こうとした。
そんなことを一方的に言われても納得できないタツヤが何者なのかと訊くと、蘭はそれには答えずただの猿じゃないことだけは明らかでしょう?と改めて伝え、その化け物猿を統率している知能役を、友達との約束で殺しに来たのだと答えた。

感想
マシラ殺戮の村1巻でした。
面白度☆8 トレマーズ度☆5
こういうクローズドサークル系は漫画に限らず腐るほどあると思いますが、なんだかんだ余程じゃない限りおもしろいと感じるんですよね。
今回は何となく、土中の怪物が人々を襲うトレマーズを思い出しました。
ミチルのイカレっぷりもですが、2,3巻くらいで終わりそうな気配がするのが怖い。
https://www.kuroneko0920.com/archives/45991


































