3話
2回目のお楽しみ会を乗り切ったものの、精神的疲労はとてつもなかった。
その日の夜、夜中に部屋に忍び込んできた男がいた。
看守の格好をした男がこんな遅い時間に現れ、緊張が広かったが、その眼鏡の優男は助けに来たと言うのだ。
政治的陰謀が絡んだこのふざけた法律とこの施設を黙って見過ごせなかったという彼は教師の肩書きに誓って騙すようなことはしないと宣言し、疲れ果てていた少女たちは藁にも縋る思いで彼を信じた。

男の後について部屋を抜け出し、彼が持っていた見取り図を頼りに真っ直ぐに外へ続く出入り口に向かい始めるが、かなめは彼がなぜかマスターキーを持っているのを見て、資料室へ向かうよう提案した。
これが国家レベルの異常な法律なら、このまま脱走して家に帰っても連れ戻されるのは間違いなく、何か対抗できる情報を手に入れでもしない限り、元の生活に戻る事はできないと考えたのだ。
親に捨てられたかも知れない現実は受け入れ難かったが、正論に誰も反論できず、逃げる前に資料室に寄ることにした。

しかし、資料室に入って程なく警報が鳴り始めてしまった。
ただそれは、彼女たちの脱走を知らせるものではなく、受刑者の一人が看守を殺して逃走しているという放送が流れた。
眼鏡は逆にこの混乱のうちに逃げ出そうと言うが、ある資料を取ってきたかなめがそれを否定した。
実はこの優男こそ、数人の殺害とその他多くの罪で死刑が確定している、この施設の囚人の佐藤佑樹という犯罪者だと説明した。
それで彼女たちは、どこか見た事があるような気がしていた佐藤が、ロリコン王子だと報道されていたのを思い出し、一気に距離を取った。
正体がバレた佐藤は服を脱いで、素肌に皮ベルトを巻き付けたドМド変態の本性を現した。

驚愕の叫びをあげて逃げ出す少女たちを追い掛け回すロリコン王子。
このまま彼女たちは、彼の欲望のままに踏まされてしまうのだろうか・・・
4話
ドM変態王子の欲望に巻き込まれただけで、結局脱走など叶わなかった12人の少女たち。
またあの部屋の中だけの生活に戻ったが、彼女たちは定期的に支給される新しい服をどれにするかで盛り上がったりしていた。
ダンボールに詰められたその服の中で、心愛は真っ先にフリフリのロリ衣装をゲットしてご満悦。

そこでもかなめは輪に加わらず、手に入れた資料に目を通していた。
国家に対抗できるような情報はなかったが、ある重要な3人の囚人について書かれていた。
名前こそなかったが、どうやらその3人の欲望を満たすために政府に圧力がかかり、この刑務所が作られたらしかった。
よほどの権力者や政府の身内か、とにかく法律を動かすほどの大きな存在と深く関わっているのは間違いなさそうだった。
お楽しみ会に出てくるはずのその3人を殺せば、この刑務所を維持する必要もなくなるかも知れない。
そんな儚い希望を知った矢先、3回目のお楽しみ会が始まった。
囚人エリアに行く途中の廊下で地震なのか、突然地面が揺れだした。
その一瞬の混乱の隙にいちごが走り出し、一人で逃げ出そうとしたが、しっかり待機していた看守どもに遮られ、非情なる警棒が彼女に振り下ろされた。
しかしそれが当たる前に、看守の頭が斧で叩き割られたのだ。
その背後には、顔も身体もゴツゴツした濃いメイクのゴスロリ変態野郎がいた。
囚人002号と呼ばれたゴスロリ男の登場に看守たちは騒然となり、もう一人があっさりと叩き切られると、少女たちを残してどこかに逃げていった。

ゴスロリは怯えて動けない少女たちを舐め回すように見回し、自分と同じようなロリ衣装を着ていた心愛に目をつけ、気絶させて連れ去ってしまった。
看守二人を一撃でぶっ殺した相手に彼女たちは何もできなかった。
しかし、かなめはゴスロリが002号と呼ばれたのを聞き逃さず、あいつが重要な囚人の一人だと確信して、全員で倒しに行こうと呼びかけるのだった。

感想
U12の1巻でした。
面白度☆8 理不尽度☆10
ド変態のために人身御供にされる少女たち。ぶっとびすぎてますね。
いい趣味をしたデスゲーム系ってところですが、囚人が気持ち悪すぎて笑えます。シリアス路線には違いないですが、ゴスロリを見た時のいちごの何とも言えない表情とかが好きです。
https://kuroneko0920.com/archives/36699





































