風夏は思ったより挿入するのがキツくて顔を顰めるが、一気に下ろして根元まで入れた。
彼の腰にお尻がぴったりくっつき、お腹の中に異物感を感じながら、繋がっていることを嬉しく思いながら腰を振り出した。

嬉しさと快感を感じていたが、彼と繋がれたからこそ切なさを感じ、この時間がずっと続いて欲しいと思った風夏は彼にハグをおねだりした。

彼はすぐに言葉を返せなかったが、逡巡した後で「うん」と答えた。
しっかりと繋がったまま風夏を抱きしめ、腕を腰に回して力を込めると、あそこからも肌全体からもお互いの熱が混ざり合っていった。

愛し合ったあの夏の日、風夏は切ない表情のまま、受験頑張ってとだけ告げて帰っていった。
翌日、いてもたってもいられなくなった彼は彼女の家を訪ねたが、まだ帰ってきていないようだった。
しかし、心当たりがあったので汗だくになりながら、全速力でそこに向かった。
風夏は屋上のあの場所に立ち、ヘッドホンをしながら空を眺めていた。

彼の予想は当たっていた。
梯子から顔を覗かせた彼はやっぱり、と言いながら明るく笑いかける。
そして、いつもと様子が違うから心配していたことを話し、それが事務所を辞めたのと関係あると思い、その理由を訊ねた。
しかし、風夏が答える前に「ゴメン」と謝り、もう一度一緒にバンドをしようと誘った。

一陣の風が吹き抜け、それをバンドメンバーのみんなが感じていた。
二人の間にも吹き抜けたその風は、風夏の涙を流した。

ハッピーエンドの一幕はまだ下りず、バンド再開を受け入れてくれた風夏に丁度いいプレゼントがあった。
タイトルだけまだの新曲ができたと胸を張る彼。
その背中に、風夏は羽が生えているような気がした。
光の翼 Wings of light・・・

感想
風夏の袋とじでした。
前編は恋人同士の再会と前戯まででしたね。
後編の本番では最終回と一緒に仲良くイカせ合うフィナーレを迎えることでしょう。
https://www.kuroneko0920.com/archives/37142
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