理性を失いそうになる彼をなだめ、言葉巧みに動かすのはブレインの天だった。
結局ネット民が応援しているのはジャスティスメンなのだから、それを背に真城をやっつけられること程興奮することはないと唆し、敏感になったあそこを奮い立たせる。

どうやって真城を殺すか話させ、実はまだ処女らしい彼女をどうやってやっつけるの?と訊き、極太の槍で貫いて正義の心を取り戻させるんだと言わせた。
係長に洗脳された水野やまっちょんのように、ボコボコにしてから何度も何度も貫き、最後は正義の白濁液で浄化するつもりだった。

40話
真城舞VSジャスティスメンの話題でデッドチューブチャンネルは持ちきりになった頃、真城はマイチャンネルで今回の戦いは動画配信しないと宣言した。
自分たちで動画は配信しないが、対決場所に観に来るのは自由で、またそれを観客が配信するのも自由だという。
つまり、デッドチューブ史上最高の視聴者数になるであろうこのイベントで稼ぎたければ、当日会場に観に来いという煽りだった。

何億、何十億という金をチラつかせられたバカ共は、一気に盛り上がりを見せた。
対決は1週間後。
その間、町谷がすべきことはある動画を完成させるだけだった。

対決の舞台は、あの閉鎖された学校のグラウンドに設置された、金網と有刺鉄線に囲まれたリングの上だった。
金欲しさに集まったバカ共は二千人にも上り、みなジャスティスメンのお面を付けた信者たちだった。
そこでまた真城に煽られると、迫力ある映像を撮ろうと金網の中に入りリングに群がり出した。

特にゴングもなく、二千ものスマホを翳されて興奮した真城の一閃から戦いの火蓋は切って落とされた。
真城の連続先制攻撃を紙一重で躱したジャスティスメンは、キック、パンチと続けて反撃するが、真城もそれを難なくいなし、カウンターの前蹴りを顎に食らわせる。

しかしジャスティスも頭が上がった反動で頭突きで反撃。
真城は続けて上段から振り下ろすが、真剣白刃取りで止められてしまう。
身体能力的にほぼ互角かに思われたが、手に何かしらの武器をいつも仕込んでいるジャスティスは小さな爆発を起こして刀を叩き折った。
それに真城が驚いている隙に渾身の一撃を顔面に叩き込み、追い討ちをかけた。

ラスト一発のストレートでダウンした真城は、そのまま気を失ってしまったようだった。


































