天さえ殴られなくなれば、真の力を発揮できるかも知れない。
そう考えたジャスティスメンは、まだ動画を取り続けている連中に天を助けに行って欲しいと呼びかけた。
まだそんなことを頼む彼は、どこまでも純粋な馬鹿だった。
助けを求められたクズ共は躊躇いなく拒否し、危険なことはしたくない、人に助けを求めるな、撮影を優先しているだけだと、恥ずかしげもなく拒否するに値すると思っている理由を挙げていった。
ジャスティスメンが信じている正義は、顔を隠した連中がおもしろがっているだけのゲスな娯楽でしかなかった。

自分に都合がいいか悪いかの判断基準で、誹謗中傷、寝返りは当たり前。
むしろそれを楽しんでいるような、根っからのクズ行為がここにいる観客を始めとした大多数の正義だった。
それに踊らされて無闇に人を殺しまくったジャスティスメンを責める真城は、自分も殺しまくったことは素直に認めた。
でも、中には係長のように顔を晒して信念の元に正しい行いをしていた者もいたのだと突きつけた。

そんな正しい人間がこの場にいたなら、きっと天を助けてくれるだろうと、もしもの話をした。
真城の問いかけに、ジャスティスメンはくだらないと吐き捨てた。

同意した真城は、この場で一番救いようのない暴徒化した連中に、殺されたくなかったら天を殴るのを止めろと呼びかけた。
殺されるというワードに反応した連中は、さっと天から離れた。
最早生きているかも怪しいほどボコボコにされ、いつの間にか下着まで脱がされて犯されてもいそうな天が見えた。

真城はもう殴らなくてもいいから、賭けたい方に移動しろと促した。
クズ共はざわめき、一々自分は悪くないという主張をブツブツ言いながら歩き、全員が真城に賭け直した。
とんだ茶番だったが、ジャスティスメンは多くが正義を語ったクズと知っても、天だけのための正義を執行するために真城と対峙した。

どうしようもない馬鹿だが、彼は確かに正義を貫き続けている。
その姿に満足した真城と町谷は、この決闘を終わらせることにした。
自分たちの勝利を確信したクズ共は真城コールを始める。
聞くに堪えない声援に笑顔を零した真城は、戦わずして降参した。

標的は最初からジャスティスメンではなく、命をかけている連中を見て楽しんでいるだけの、無責任なクズ共だった。
馬鹿を正義とおだて、煽り、その気にさせて負けそうになるや寝返り、集団暴行さえ辞さない。
正義を名乗った覚えのない真城はほくそ笑み、賭けに負けた連中に死を宣告した。

感想
デッドチューブ41話42話でした。
これは天の生死にもよりますが、なかなかスカッとする締め方ですね。
天も十分罪深いですが、クズな傍観者ほどうざい存在はないでしょうし、妥当な罰でしょう。
https://www.kuroneko0920.com/archives/49835



































