6巻
強敵の大目玉をリスクが高い方法で仕留めた後、またしてもチャンピオンが襲来。
リベンジの機会を得た今回こそ、彼は全員の力を余すことなく活用し、どうにか全員無事にリベンジを果たした。
しかし、あまりに危険な作戦だったため、エルフに蹴り落とされた。

戦いが終わった後、彼は剣の乙女に真相を訊きに行った。
剣の乙女は正直に全てを白状し、英雄と呼ばれてもゴブリン一匹に怯える少女のままだと明かした。
彼は剣の乙女を個人的な悩みから助けるつもりはなかったが、ゴブリンに関しての危機なら、いつでも駆けつけると約束した。

剣の乙女は幼子のように泣きじゃくり、彼への愛を告白した。
彼らが自分たちの街へ戻っている頃にはもう、勇者が魔神の残党を壊滅させていた。
時期はもう少しで収穫祭。
彼と女神官が久しぶりに二人でのゴブリン退治から戻ってくると、彼との関係を進展させたい受付嬢は勇気を出し、彼に収穫祭の予定を訊ねた。

彼は相変わらず受付嬢の好意には気づいていない様子でまずゴブリン案件だと決めてかかるが、最終的に収穫祭の当日の予定を彼女と過ごすことにした。
7巻
来る収穫祭。
夕暮れの中、彼と手を繋いだ牛飼娘は勇気を出して彼をデートのつもりで誘い、10年ぶりに彼とお祭りに行けることになって大はしゃぎ。

ただ、彼とのお出かけに一喜一憂しても、シーツ一枚のあられもない格好で朝の挨拶をするのは平気だった。
そして収穫祭を恋のチャンスと捉えているのは、一見堅物に見られがちな女騎士もそうだった。
彼女は普段は見せない肌を見せることで、ギャップを狙おうとしていた。

また立場上ほいほいと祭りに出かけられない剣の乙女は、ベッドの上でままならない現実に凹んでいた。
そして彼は乙女たちの想いなど露知らず、仲間たちと共に祭りを彩る天灯とゴブリン対策をこさえた。
彼が深夜に街の近くの林に罠を仕掛けているところに出会ったのが、あの名声高き勇者の一行だった。
剣聖、賢者、そして若き勇者も、街に用があるようだった。

そして収穫祭当日、母の遺品になったとっておきのドレスに身を包んだ牛飼娘は、存分に祭りを楽しみ、彼がなんでもそつなくこなすのを見て、我が事のように誇らしくなれた。
そして、子供の頃の楽しい記憶を思い出してくれた彼が指輪を買ってくれ、薬指にも嵌めてもらえ、夢心地の気分に浸れたのだった。

午後からは、受付嬢が彼とデートする番だった。
受付嬢もさりげなく気合を入れた男受けしそうな服でコーディネートし、待つ時間さえも楽しんでから賑やかな街中を彼の隣で楽しんでいく。

そして最後に、街を一望できるとっておきの場所に彼を案内し、二人で幻想的な天灯が昇る光景を眺めた。
そして真っ白な装束姿の女神官の舞いに心洗われた後、命を狙う刺客に襲われてしまうのだった。
8巻
彼らを襲ったのは、以前昇級審査で不正をし、逆恨みしていたレーアだった。
裏で唆したダークエルフにゴブリン軍団。
託宣を受けた女神官やエルフたちと合流し、彼は自分たちだけでこの賑やかで幸せな時間を守ることにした。
仕掛けていた罠でゴブリンを蹴散らしていき、女神官も前線に出て渾身の力で叩きつけていく。

やがて雨が降り出した頃、満足して帰ったはずの牛飼娘はもっと彼といたかったという我がままな思いがこみ上げた。
その時、ゴブリン退治のために一旦戻って来ていた彼に珍しくご飯のおかずのリクエストをされ、ついさっき芽生えたネガティブな気持ちが一瞬で消え去った。

そして彼は十分に準備を整え、ヘカトンケイルを呼び起こしてその力を得ようとする、混沌のダークエルフを迎え撃った。
強力な攻撃術を繰り出してくる今回の相手には、やはり女神官の役割が肝だった。

エルフの弓矢さえ無効化してくる、攻撃と防御に秀でたダークエルフ。
懐に飛び込んでこそ真価を発揮するリーチの短い彼を嘲笑うダークエルフだが、経験も浅く等級も低い女神官にしてやられることになる。

9巻
新章突入。
ゴブリン退治中に行方不明になったあるご令嬢一行の捜索を依頼された彼ら。
容易いはずのゴブリン退治に赴いた令嬢たちに、一体何が起こったのか?

ギルドへもたらされた依頼を剣の乙女経由で請け負った彼らは、まずゴブリンに襲撃されていた麓の村に踏み込み、凌辱されんとしていた少女を助けた。
彼を背中を預け合った女神官は緊張感を勇気に変えて目の前の敵に集中しつつ、臨機応変に攻撃を繰り出して褒められ、有頂天になりかける。
そして少女と姉の感動的な再会を見届けた後、女神官は翌日のためにエルフと一緒に温泉に浸かって英気を養った。

ご令嬢たちに思いを馳せながらいざ雪山に入り、寒さに震えながら他愛ない会話を交わしつつ進み、入り口にエルフの死体が転がっている巣に入った。
いつもとは違う様子に警戒しつつ、いざ戦闘になれば躊躇いなく仕留めていくが、最初の戦闘でエルフは光と闇をすり抜けてきた一射で太ももに大怪我を負ってしまう。

今回のゴブリンは、並じゃない学習能力を持っていたのだ。
大事に至らせないために、その場で太ももに食い込んだ鏃を取り出す必要があり、エルフは激痛に耐えた。
そして、凌辱されながらもまだ息があった令嬢を発見することができた。
ただ令嬢の首筋には、恐ろしい焼印が捺されていた。
ご令嬢は決して、仲間の冒険者たちに快く思われていなかった…



































