胸が苦しい、息苦しい。
それもそのはず呼吸できていなかった彼はゴボゴボ言い出して暴れ回り始める。
それでも、ここで彼が女湯に侵入していたなどと知られては色々終わってしまうので、先生は何とか耐えてくれることを祈りながら抱え込んだ。
息苦しかったが、夢のような柔らかさ。
しかも目の前にあるのは、いつか両想いになった暁には見れると夢見ていた先生の生股間。
更に揺れる陰毛で鼻をくすぐられる。

堪らず股間に顔を埋めながら大きなくしゃみを一発。
豪快なオナラのような泡ぶくに気づいた小梅が近づいてくる。
彼はついに意識が遠のきかける。
その時先生は、小梅をごまかすのと彼を助けるのを同時にするため、自分も湯の中に潜って彼に人工呼吸キスをしてあげた。

彼は意識が覚醒しかけたが、柔らかい感触が先生の唇かも知れないと思うと、逆にのぼせ上がって完全に気絶してしまうのだった。
どれだけ気を失っていたのか、目を覚ますとまず視界に入ったのは見下ろしてくる愛しい先生の顔だった。
浴衣の先生に膝枕されている最高のご褒美状況よりも、結局他の3人にバレてしまったのか気がかり。
しかし、3人は男がいたと分かっても、それぞれの反応で羨ましがったり水臭いと指摘するだけで、とてつもない寛容さで受け入れてくれていた。

それなら彼は、長々と先生の太ももの感触を感じている場合ではなかった。
先生に好きな人がいると分かった今、こうして密着しているのなんて迷惑だろうし、人工呼吸とは言えキスさせたのは申し訳なさすぎる。
先生は勘違いを正そうとするが、カッコよすぎる彼の宣言に何も言えなくなった。
明日の大会の100mで9秒台を取るから見に来て欲しい。
そして、振り向かせて見せる。

アイドルになって背中が見えてきたと思っていたのに、さらに先へ進もうとする彼を見た先生は寂しさと共に、もっと好きになって身悶えた…






































