PR掲載中

66話

ついに訪れた大会当日

 

ナタデコ娘は4人揃って密かに応援席で彼のレースを見守っていた。

 

小梅が双眼鏡で覗きながらはしゃぐ中、林檎はいざ先生の思い人の登場に、9秒台を出して告白されたらどうするんだと質問。

 

先生は言わずもがなとばかりに、もちろん付き合うと答えた。

著者名:蘇募ロウ 引用元:ヤングマガジン2019年6号

 

 

売れっ子アイドルのスキャンダル発言。

 

アイドル仲間たちはしかし、バレなきゃいいんだと応援する姿勢を見せるが、問題は先生と生徒としての立場の方。

 

しかし先生は、同僚の猪川が3年の渡辺ともう付き合っているようなものだと知り、教育実習生の自分ならハードルはさらに低いだろうと考えていた。

著者名:蘇募ロウ 引用元:ヤングマガジン2019年6号

 

 

何より彼は、自分に好かれたい一心でここまで文字通り走り抜けてきた。

 

その気持ちに答えたいんだと熱く語った後ろで、陸上知識が全くない杏が9秒台の難易度を質問。

 

9秒台なんて日本人でも過去に一人しか出せていない奇跡的な大記録であり、とても高校生レベルで出せるものではないと林檎が説明。

 

しかし先生は、彼が必ず9秒台を出すと信じていた。

いや、信じられた

 

なぜなら、彼は今までの約束を全て、有言実行して実現させてきたのだから。

 

 

 

まだ先生が女子高生だった頃、体育の授業で走るたびに男子から遠慮ないいやらしい視線を揺れる胸に向けられ、下卑た会話まで聞かされて辟易していた。

著者名:蘇募ロウ 引用元:ヤングマガジン2019年6号

 

 

虫唾が走った。

男なんてケダモノしかいないと思わざるを得なくなっていた。

 

家に帰っても怒りと気持ち悪さは消えず、制服を脱ぎながらぶつぶつ苛立ちを吐き出し、男嫌いに拍車をかけようとしていた。

 

そんな時にインターホンも押さず、ノックもせず、当たり前のように部屋に入ってきたのが今よりバカな彼だった。

著者名:蘇募ロウ 引用元:ヤングマガジン2019年6号

 

 

クサクサした気持ちの時に、男子に下卑た目で見られた揺れるほど大きな胸を生で見られ、驚きと恥ずかしさが急上昇。

 

なんでここに彼がいるのか分からない桜花は咄嗟に手で隠すが、はずみで椅子を倒して窓ガラスを突き破ってしまった

 

彼は危ないから動くなと叫び、すぐに桜花の足元のガラスの欠片を取り除こうとする。

その時、桜花はお尻の辺りにチクっと痛みが走った。

 

どうやら飛び散った欠片がスカートの中に入ったらしく、彼はみるみる顔を青ざめさせていく。

 

都市伝説さえ本気で信じているほどバカだった彼は、ガラスが体内に入って血管を流れ流れて、やがて心臓に到達して桜花の命を奪ってしまうと思い込んだ。

 

そんなことにはさせないと使命感を燃やした彼は躊躇いなくスカートを掴んでパンツごと引き摺り下ろそうとし始めた

 

いきなり全裸にされようとした桜花は逆に上げようとして抵抗し、彼の蛮行の理由を知り、都市伝説だからと叫び返す。

著者名:蘇募ロウ 引用元:ヤングマガジン2019年6号