そんなこんなでリマの作戦が失敗してから3日が経った。
ラーナエラが彼の画像をボーっと恋する乙女の表情で見つめるだけで何も行動を起こそうとしないリマに彼を落とす次の作戦を訊ねると、ハッと我に返ったリマは抜かりなく準備していると言いつつ、内容を訊かれると口ごもるという、分かりやす過ぎる口から出まかせを答えていた。

ラーナエラはただ利害関係の一致でリマを手伝っているに過ぎず、子種を宿せないようならそれなりの代償を支払ってもらうと言って後がないことを示した。
リマもそれで再びルネへの復讐心に端を発する彼籠絡の強い気持ちを燃え上がらせた。
しかし翌朝、彼が眠そうに不細工な顔を晒して欠伸しながらオフィスに入ってきたのを一目見ただけで、リマは恋の炎が燃え上がってしまう。
緊張さえして呂律も怪しくなりながら、今日の予定を後輩として彼に伝えるが、ブツブツ愚痴を漏らすその仕草もキラキラ輝いて見え、リマは完全に少女漫画の主人公状態に陥っていた。
車で外回りの車内。
彼の愚痴を織り交ぜた取引先の人間をバカにする笑い話を話し半分で聞いて愛想笑いを返しつつ、冷静さを取り戻したリマは、どうやって彼を落としてやろうかと考えを巡らせ始める。
こうなったら自分の一番の武器である裸体で色仕掛けをするか。

ただ、それをしたら彼も当然全裸になって交わろうとしてくる。
それが目的なのに、今更彼の裸体を想像するだけで恥ずかしくてどうしよもうなくなるリマ。
とにかく、惚れさせるワンクッションが重要だから頭を振って他のプランを練るが、そこでリマはふと、能動的に男を惚れさせた経験がないことに気づいた。
今までは何もしなくても、男スポポポン星人がアイドル扱いでチヤホヤしてくれた。
しかし今は、打算的に一人の男を自分に惚れさせなければならない。
しかもその相手を、もう好きになっていることにも気づいている。
あの時の彼の笑顔を思い出すと、色んな感情が混ざり合って自然と涙が零れた。

いきなり泣かれて驚いた彼は車を路肩に止め、優しく声をかけてくる。
その優しい言葉で罪悪感が一気に膨れ上がったリマは感情のままに彼に抱きつき、勢いに任せて唇を奪った。
そして「好き」と気持ちを伝え、好きにしてくださいと身を委ねたのだった。





































