それはそれとして、ドワーフはまず露出たっぷりの女神官の格好に目を止め、いやらしく微笑んで辱める。
リザードマンも悪ノリして彼に感想を求めれば、彼なりの褒め方をされて女神官の顔の体温が更に跳ね上がってしまった。
もちろん、彼にそこまで女心を読む能力はなかった。

あの景色がいいギルドの見張り台から見た限り、街の四方からの襲撃を確信していた彼だったが、救援は必要ないと言い切った。
そう判断したのには十分に対処できる自信があるからと、多くの人が楽しんでいる祭りの夜を血生臭さで台無しにしたくないからだった。

牧場を襲った大隊のように十分に準備された相手ではなく、四方に拡散しているから一つ一つの数は少なく、連携もないし、既にトラップは仕掛けている。
最近のゴブリン退治以来の少なさ。
攫われた娘が種付けされていなかったことから、数が減っているわけではない。
略奪で勢力を維持拡大するゴブリンの装備が整っていたり、娘が攫われるのは、背後に指示し装備を与えている何かがいる証拠に他ならない。
しかし、数が強みのゴブリンを四散される愚策を取ったことで、彼のゴブリン憎しに火をつけた。

暗闇に紛れてじりじりと進んでいたゴブリンは、彼が仕掛けたこれ見よがしのトラップを見つけて回避し、これでもかとバカにした笑みを見せながら順調に進んでいた。
そうして完全に油断したところで真のトラップが発動すれば、あっという間にパニックに陥ってくれた。

冷静さを失えばしっかり隠されたトラップに気づけるはずもなく、おもしろいように引っかかって自滅し、逃げ惑うばかりの集団をリザードマンが悠々と片付けていく。
そしてあっという間に、15匹目に彼が止めを刺して対ゴブリン戦が始まった。

感想
ゴブリンスレイヤー35話36話でした。
襲撃者は予想通り、昇級審査で彼が立ち合った時の盗人野郎でした。
ダーツを食らった時はヤバいと思いましたが、結果的に性根が腐っている相手に殺されなくて安心しました。
https://www.kuroneko0920.com/archives/59857


































