49話
彼は思い出していた。
咲耶の足を舐めながら、幼い頃、膝から流した彼女の血を舐め取ったことを。
もちろん咲耶も思い出し、目隠しをされて下半身をいきり立たせている彼にほくそ笑んだ。

おいしい?と訊かれれば、頬を染めながらはい、と答え、咲耶の足の指にむしゃぶりつく。
咲耶は彼の唾液でぬらぬら光る足先をスーッと下に這わせていき、そそり立っている肉棒をグニグニいじり始めた。
目隠しをされて身動きも封じられた彼は、性器の感覚が敏感になり、見えない足コキでビクンビクン感じてしまう。

気持ちいいかと訊かれれば、荒い息遣いで肯定。
久しぶりに会っても主従関係は幼少期からのままで、黒レースで縁取られたいやらしい下着で揃えている咲耶ははしたなく足を開いて、生足とストッキングの両方で擦り合わせていく。
彼はだらしなく身体を震わせ、絶頂に導かれようとした。

直後、咲耶はピタッと足コキを止めた。
まさにすんどめ。
とてつもない焦らしを食らわされた彼は出そうだった声も満足に出せず、もちろん不平不満も言える立場と精神ではなかった。

ルネたちとのやり取りも吐かされていた彼。
咲耶は自分に依存させなければ納得いかず、すんどめは当然のお仕置きだった。
咲耶はフル勃起したままの彼を拘束した状態で残し、一人部屋を出て鍵をかけた。
一方、何者かに襲われたリマはケロッとしていた。
今は自宅にいて平気な顔をしていたが、ついさっき実際にスタンガンを食らわされて襲われたのだった。

しかし、スポポポン星人には性的電気マッサージくらいにしかならず、逆に襲撃者たちを驚かせた。
結局、犯人達には逃げられ、犯人の正体も目的も分からず仕舞いで、リマの無事だけが不幸中の幸いになった。
リマにも犯人の心当たりはなく、貧乳の嫉妬だろうと由井園に絡めば、微乳ちゃんは痴女みたいに胸元アピールするからだと言い返すも、自然と目立ってしまうだけだと切り返される。
そうして、二人はいつも通りに醜い言い争いで一回脱線した。
そんなことよりリマは、彼女たちだけ来て肝心の彼が来ていないことに不満たらたら。
連絡を受けて真っ先に飛び出したのが彼だったが、なぜだか彼の行方は知れなくなっていた。

この時はまだ、彼女たちは彼がどこに行ったのか分からないことに危機感を抱いていなかった。
この日、結局彼は帰ってこなかった。
翌日、会社にも来ていないのを出社してから知った由井園は、かつてない無断欠勤にようやく心配が募り出した。
それから三日経っても、彼は帰ってこなかった。
さすがに家の中の雰囲気も重苦しく、それぞれに心配していた。

そんな中、ラネはリマ襲撃事件で彼の監視に隙を作ったことを後悔していた。
もちろん失踪からずっと捜索し続けているが、未だ杳として行方は掴めず、どう考えても曽我咲耶が何かしら関与していると思えてならなかった。
ラネは彼と咲耶の幼少期から最近の再会までのデータを見直し、失踪に関するヒントを探し始めた。
すると、あのルネに足マンした時に再会してすぐ、彼がスマホを見て妙な表情をしたのに気づいた。
そして今度は、彼と咲耶が二人でバーで飲んだ時、彼が席を外した時に咲耶が彼のスマホをいじって何かしているようだった。
そこでここ最近、彼がやたらとスマホを気にしていたのとリンクした。
その後、彼が咲耶の膝の血を舐めた過去、なんだかんだイケメンな彼に近づく女が現れると、もの凄く睨みつけている咲耶、そしてリアルタイムの咲耶がどこかに出かけようとしていた。

ラネはまず、塞ぎこんでいるルネに選択を迫った。
どこへいるのかも分からないクソ虫を諦めて星に帰還するか、信じるのか。
するとラネは意外にも、すぐ「帰る」と答えた。
ラネは驚くも受け入れ、帰る準備を始めようとした。
しかし、ルネの帰るは星に帰るではなく、彼をこの家に連れて帰ると言う意味だった。
立ち上がったルネは彼にかけた言葉通りに信じ抜くことを変えず、彼にも約束を守らせるつもりだった。
最近の彼は本心でああなっていたわけじゃないと信じているルネは、自分の意思で消えたとは思えない彼を取り返すと宣言した。

こうして、彼に子種を注いでもらわないといけないルネが立ち上がったことで、今カノ、元カノ、パイパン妹が動き出すのだった。
































