既に特定の人物に見当をつけていた町谷は、ヨミコが自分以上に自分のことを知っていて異常に執着していることから、必然的に一人の人物を導き出していた。
黒ギャルと一緒に廊下に出て、探索を開始した三輪たち。
強いのはヘルメットバットだけじゃなく、黒ギャル全員、動きの鈍いゾンビ相手なら余裕で返り討ちにできるほど身体能力が高い女の子たちだった。
ちゃんと三輪が教えた情報を信じ、殺さないで済むよう足を破壊して追いかけられないようにした。
だが、その中途半端な優しさで大きな代償を払わなければならなくなった。
この真冬の中、パンツ一丁で動き回れているゾンビは映画の中のゾンビみたいに、痛みや寒さを感じないようにされていた。
そして油断したマスク女は足を噛まれた直後、これも映画と同じように感染してゾンビ状態になってしまった。

町谷の忠告は間に合わず、歯がボロボロのマスク女は一番近くにいたゆるふわウェーブに襲いかかり、顔に噛みついた。
二人諸共その場に倒れると、這い寄って来たゾンビが群がり、黒ギャル二人の柔らかい肉にどんどん噛みついていく。
おそらく麻薬によって感覚を麻痺させ、幻覚作用が起きてゾンビみたいな異常な状態になるほど脳が侵されていると町谷が見抜いた時にはもう遅く、歯や爪に塗りたくられた麻薬成分により、黒ギャル二人も完全なゾンビに変わってしまうのだった。
さすがに仲間はそう簡単に殺せず、一旦逃げるしかなかった。
すると行く手を阻む者が現れた。
先頭を走っていた三輪の腕を切りつけたのは、今までどこにいたのか生まれ変わったジャスティスメンだった。
まともに戦って勝てる相手じゃなく、三輪たちは階下に逃げようとした。
するとまた行く手を阻むように現れたのは、ここにいるはずのないクレイジーラスカルだった。

前後を挟まれ、万事休す。
かと思われた直後、クレイジーラスカルが刃を向けたのはジャスティスメンだった。
着ぐるみの中から「お姉ちゃん」と呼ばれた三輪は、助けられなかったと思っていたあの少女の顔を思い出した。
あの孤島で最後に笑顔を見せて、海に消えていった少女。

顔は見えなくともそう思わずにはいられない三輪の前で、二人は互角の戦いを演じ始めた。
お互いの強さに一目置いた二人は、本物の悪であるゾンビたちを退治する方向で話をまとめるが、三輪は少女と思っているクレイジーラスカルへの心配が募る。
しかし、三輪は腕の傷が思ったより深く、人の心配をしている場合ではなかった。
かつての敵が次々現れた状況と、ヨミコに話しかけた際の返事までの奇妙な間に違和感を持った町谷は、ヨミコに何かトラブルが起きていること、男であること、そして放送室にいることを指摘した。
ヨミコは素直にその通りだと認めたが、そこまでの道のりはゾンビが大量に蠢いている。

町谷は無事に三輪を放送室に届けるため指示を送り、彼女はそのまま黒ギャルたちに囮になって欲しいと伝えた。
黒ギャルたちは友達の弔い合戦だと思って気合を入れ、素直に三輪の言葉を信じてゾンビの相手をすることに決めた。
そして、終末ヨミコの中身がいるはずの放送室に乗り込めた三輪。
だが、中身に会えたのはずっと指示を送っていた町谷と秘密裏に動いていた真白の方だった。

感想
デッドチューブ13巻でした。
面白度☆8 異常度☆10
なんだかんだコミックはめちゃくちゃ売れているらしいので、規制ありでも映像で観たいです。
考えを改めた三輪の正義感がネックになりそうなPLHGですが、果たして新海は敵か味方か、クレイジーラスカルの中身はあの少女なのか。
13巻ではヨミコの正体とデッドチューブの秘密まで明かされる驚愕の連続で、かつてないほど常人には理解できない異常さでした。
https://www.kuroneko0920.com/archives/64849



































