10話後編
ユメノから山之内がかつて盗撮で懲戒処分を受けていたことを教えられたアツシは、必死に走っていた。
警察官にあるまじき犯罪行為が許されないのはもちろん、卑劣な盗撮のみならず、公にせずに内々に処分した警察組織の隠蔽体質はどこまでも腐っていた。
そして、偶然で盗撮カメラを見つけてしまったエミは汚らしい手で顔を押えつけられ、下卑た笑みを向けられて恐怖していた。
ニチャアと笑い、本性を現しておいて、あくまでこれは証言を記録するようのものだと嘯く山之内。
エミも身の安全を第一にコクコク頷いて見せるが、山之内はあろうことか、エミが信じていないとみなして窓ガラスに後頭部を叩きつけるという暴挙に出た。

暴行・傷害・脅迫・盗撮…
警官としても人としても終わっている山之内は止まらず、薄着で誘惑してきたのはそっちだろうと言い放ち、警察であれば多少の違法行為は許されて然るべきだと持論を展開した。
社会のゴミを目の当たりにしたエミは、欲望を抑えられない目の前の男とかつてのストーカー野郎を重ね合わせ、更に恐怖に襲われた。
抵抗したくても震えて動けないエミ。
山之内はエミが裏アカから出回った自撮りエロ写真のプリントアウトを取り出して見せて更に脅し、遠慮なくレイプしようと服をずり下ろしてブラ姿にひん剥いた。

またしてもクズに狙われ、酷い目に遭わされてしまったエミは、自分ばかりに降りかかる災難を恨み、心の中で必死に助けを求めた。
助けを求められているなど知る由もない彼は走り続けていたが、そう都合よくエミを見つけられないでいた。
焦りは募るが、例のメッセージを見ていれば、サクラがピンチを救ってくれるだろうと思った。
シックなブラに包まれた美乳にはしゃぐ山之内は、まず怯えた表情のエミを一枚撮り、次々とオカズを増やしていこうとした。
その時、もう怯えるだけの女じゃなくなったエミは下卑た笑いを貼り付け続けるクズの頬に渾身のフックを叩き込んだ。

不意を突かれた山之内は無様に吹き飛び、シートの裏に強かに身体をぶつけた。
まさかの反撃に驚いたのはもちろん、エミの表情が別人のように変わっていたので、山之内は何が起こったのか分からず戸惑った。

エミはゴミを見下ろした後、おもむろにカメラを拾って服の乱れを直し、しっかり握りしめた。
そしてカスの脳天に叩きつけた。
続けざまの反撃をいいように食らう山之内は痛みに絶叫するが、それはエミを喜ばせるだけだった。
エミに憑りついたサクラは彼が言った通り、彼が侍らす女の子を守ることで彼を守ろうとしていた。
俺の周りの女の子を傷つけるのは、俺を傷つけるのに等しい。
そのメッセージにより、サクラは馳せ参じたのだった。
まさか人格が変わっているなど思わない山之内は訳が分からないまま、盗撮には欠かせない目に罰を受けさせられようとした。

感想
ドクザクラ9話10話でした。
山之内の行動はSNSにアップされてよく問題になっている、警察の横暴な言動としてニュースになりそうなレベルに思えますし、容疑者でもない民間人の個人情報の書類を手に入れ、他の民間人に見せてもいいものなんですかね。
果たして、山之内は盗撮魔と刑事の二足の草鞋を履いているドクズなのか…
https://www.kuroneko0920.com/archives/63103



































