55話
今日は一番大事にすべき由井園とのデート。
意外にもまともなプランを組んでいて、始めはどこかのファッションセンターに行き、由井園のコーデ一式を購入。
なかなかの値段に彼女も気を使ってしまうが、また変態デートな流れに持っていかれないよう、ありがたくプレゼントされたのだった。

お次は流行りモノは今時の女子並に好きな由井園とタピり。
逆にインスタ蝿やらの皮肉もあってか、女子の流行りモノに飛びつく性質をバカにするタイプの彼は、イモミルクティーだのカエルの卵だの横やりを入れて器用にカエルを指で作る。
そしていざ飲んでみれば甘い甘いと喚き散らし、糖尿病の元だと嘘か本当か持論を展開し、とにかくバカにしまくるのであった。
気前よくプレゼントしたり、彼女の飲み物にケチをつけたりとアメとムチを使い分けた後は、普通にブラブラショップを見て回り、結局流行りモノを食べ、自然溢れる人工の公園で束の間の癒しを感じながら休憩。
愛を知った彼はなんだかんだ楽しみ、由井園が楽しそうにしている笑顔にほっこり和んだ。
買い物を楽しみ、自然を楽しみ、タピオカを楽しんだ後は間違いない動物。
猫でもフクロウでもなく、ウサギカフェだ。
そうそう触れ合う機会のないウサギを目の当たりにした由井園は若い女の子らしく黄色い声ではしゃぎ、膝に乗せてなでなでしていると、彼は抜かりなくウサギ肉の話をしようとして普通にキレられた。
普通に謝った彼に本気で怒ってはいない由井園は、小動物には赤ちゃん言葉になるタイプなのをさらけ出しながら、新婚の未来を思い描いているようなささやかな願いを打ち明けた。

デートの締めは当然、カップルらしくラブホへイン。
もちろんルネには悪いと思っても、最後までしたい由井園は悪戯に微笑みながら絶妙な上目遣いで、どこまでするんですか?なんて意地悪な質問を一つ。
彼が戸惑って言葉を濁すとまた悪戯に笑い、彼の意思に任せることにした。
すると彼は、このタイミングでお礼を伝えた。

変態サービスを提供している店の事務所に単身で乗り込み、女を性欲処理の道具としか見ていない男の隙を作り、鍵をゲットした貢献度にお礼を伝え、その時の恐怖を慮った。
今までとは違う温かさが滲む彼の笑顔を見つめた由井園はしかし下を向いて表情を眩ませ、切り出した。
大事な話があるのだと。
話し終えた由井園は涙を零してしまうが、彼は分かったと答えてから何かを言おうとした。
だが由井園は指一本で遮り、顔を上げて涙を滲ませた笑顔を向け、言わなくていいと答えた。
彼は由井園の意思を尊重してそれ以上何も言わず、キスでお互いの唇を塞ぎながらベッドに押し倒した。
ガウンを脱がされてまだ誰にも汚されていない裸をさらけ出した由井園は、涙の余韻と羞恥で頬が紅潮していた。

覆い被さるようにもう一度彼からキスをすると、舌は首筋から胸元へと下りていき、乳首が舌先で転がされていく。
ごつい指で一番感じるクリをこりこりイジラレると、由井園はビクビク控えめに反応しながら喘ぎ声も漏らし始める。

彼の下半身がガウンを突き上げているのを見ると嬉しくなり、自然と握ってはだけさせ、飛び出した肉棒をハムっと咥え込む。
彼も由井園の股間に顔を埋めて舌を挿し込み、負けじと吸ってかき回してトロマンに仕上げていく。
まだまだ拙いフェラでは高速クンニに敵わず、由井園はしゃぶる余裕がなくなってせり上がってくる絶頂感に身構えた。

そして彼をイカす前にオーガズムに到達し、声にならない声を漏らしながら仰け反り、愛液を放出したのだった。
家に帰るなり彼は、ルネへのお礼をし始めた。
すると言うより頼み込む形の彼は寝そべってルネに頬を踏ませ、情けをかける必要のないクソ虫のゴミだと思って容赦なく踏んでくれと指示した。
マインドコントロール下にあったとは言え、ルネを辱めた贖罪のつもりなのか。
渋々といった感じでもきっちり気持ちが作れたルネはスッと表情を変え、侮蔑の表情で彼を喜ばせたが、覚えたての一部変化で危うく彼の顔を粉砕しかけた。

賃貸の床を踏み抜いて焦るルネ。
殺されかけて焦った彼。
ただ彼はここでもルネの焦り顔で平静を取り戻すと、唐突にお礼を伝えた。
いきなりお礼を言われても何についてか分からないルネはちょっと考えてみた。

そして、更に床をバキバキに踏み壊し始めた。
床を踏み抜いてくれてありがとうと解釈したルネのとんでもない勘違いにより、全くいい雰囲気にならずにその夜は更けていった。
後日、彼と決別した咲耶は今まで通りにカフェで働き、一組の会計を済ませた直後に新しい客が入って来たので、普通に挨拶した。
それがまさかの彼だったので声が詰まり、最後まで言えなかった。
































