被害者が死ぬ前に行ったのが、神崎みさとへの謝罪リプだと突き止めた警察はまず本人に事情を訊きに行こうとしたが、那須はエレベーターを操作し、「神崎みさきに近づくな」とはっきり脅しのメッセージを捜査員のスマホに送ったのだった。
目の前でライバルとは言えアイドル仲間が大勢死ぬのを目撃した神崎は悪夢を見るようになったのはおろか、今度は自分たちの動画アカウントのMV動画が100億回再生を突破するという、まさに異常な視聴回数を叩き出したことにより、世間でもレッフェが注目され始めた。
もちろん那須は、他のアイドルグループが観られないように垢BAN工作しまくっていた。
そして神崎だけでなく日本国民の多くが、生ワイドショー番組でレッフェをバカにしたコメンテーターが死ぬ瞬間を目撃したのだった。

エレベーターも動画サイトも全く細工やシステムエラーの形跡がないことから、警察は自分たちだけでは難しいと考え、スドーと呼ばれる不思議な双子に捜査協力を依頼することにした。
個人情報が謎に包まれてはいたが、二人一緒なら天才的な働きができる私立探偵だった。

コンビニ店長、アイドルグループ、サラリーマン、テレビタレント。
一見事故に見えても何らかの意思が働いているようにしか見えない一連の事件の説明を受けた二人は、二人だけに分かる会話を交わし、登山することに決めた。
その頃神崎は、自分が外に出れば目の前の信号が必ず青になることを確信し、渡らずにその場にいる限り、10分でも青のままで大渋滞が起こるのを見て、恐怖に打ち震えていた。
捜査員何名かと一緒に本当に山に来たスドー兄妹は、登山の前に全員の電気を使う機器を回収し、駅のロッカーに預けた。
そして、山崎という捜査員が胸にペースメーカーを入れていることを知るはずないのに見抜き、ここまで来させて参加を許さなかった。

なんであろうと、スドー兄弟の考えでは電気機器を徹底的に排除しなければこの登山をする意味がなかった。
登りながら一連の件の推察を話し始めた兄の方の白髪のスドーは、アイドルグループの車と電車の衝突事故で言えば、踏切障害物検査装置と車のブレーキシステムが同時に誤作動を起こして事故になるのはほぼあり得ない確率な以上、何者かのハッキングも考えたが到底人間業では不可能。
ならばAIになるが、生放送中の顔面切断、エレベーターでゆっくり切断、罠にハメられたようなコンビニ店長の件を含めると、人の感情が絡んでいるとしか思えない。
つまり、人の感情を持ったAIのような存在。

そう導き出した直後、捜査員の一人が頭を撃たれて死んだ。
彼らの前方にいたのは、銃を向けながら苦しんでいる帰ったはずの山崎だった。

感想
電人N1巻でした。
面白度☆8 グロ度☆8
なかなか手に汗握りようもない、チートな那須君ですね。
まあまあのグロ度なので、苦手な人は止めておくかすぐにページを捲りましょう。
那須君がどうして神崎に執着するようになったのか、どうして山崎が操られて凶行に走ったのかも明かされる、かなりおもしろい1巻でした。






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