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10話

優奈自首を促しながら説明していっても、最後まで誰も名乗り出ず、彼女が真犯人に声をかけると、ドアがガチャリと開いて一人が入って来た。

 

もちろんそれはセレブリティの五十嵐だった。

 

彼は悪びれもせず堂々と登場し、主役の位置を楽しんでいた。

タマロワ
著者名:まりお 引用元:タマロワ10話

 

 

 

0時直前、菜月の部屋を訪れた五十嵐は自作自演の依頼したことを、正直に暴露し始めた。

 

 

菜月の傷は見た目通りに軽く切っただけで派手に出血しているように見せかけ、ワインの瓶はカバーをつけて殴り、凄惨な感じを演出。

 

五十嵐の依頼なら菜月が断れなかったのも合点がいくが、ではどうしてそんな自作自演をさせたのか?

 

その理由も五十嵐は悪びれず、こんな事件が起きれば本当の人間性が見えるだろうと思い、彼女たちへの課題として起こしたという。

 

そんな理由をニヤニヤして語られた優奈は我慢せず、宣言通り然るべきけじめのために頬を打った。

タマロワ
著者名:まりお 引用元:タマロワ10話

 

 

本気で心配し、真実に本気で頭に来た優奈。

 

しかし、選ばれる立場の優奈に殴られても甘んじて受け入れた五十嵐は悪趣味と認めつつ、それでもこれはあくまでタマロワが見世物であり、運営からそろそろ一人目の退場者を選べと急かされた以上、必要なイベントだったと答えた。

 

女性たちが各々アピールし、仲間を作りと動き始めたのはいいが、仲間作りは停滞を生みかねず、視聴者を退屈させてしまう。

 

だから五十嵐は、二日後に一人目の退場者を選ぶと宣言した

タマロワ
著者名:まりお 引用元:タマロワ10話

 

 

その一言で、彼女たちの表情が目論見通りに緊張感に包まれた。

 

 

もちろん二日間黙って見守るつもりのない五十嵐は、より競わせるためにお気に入り度合いを示すランキングを随時発表していくという。

 

そして二日後の発表時の最下位が退場者だと伝えた。

 

またしても悪趣味なシステムだが、優奈も視聴者目線で考えると面白そうだと思った。

 

 

五十嵐はさっそく、現時点での暫定ランキングを発表し始めた。

 

2位は弓月、3位は菜月、4位はサキ、5位の詩織まではサクサクと発表され、残る1位と最下位のどちらかになった瑠華は、当然ビンタをしたばかりの優奈が最下位だと決め込み、余裕の笑みを見せた。

 

優奈もやらかしてしまったと焦ったが、結果は優菜1位瑠華が最下位だった。

タマロワ
著者名:まりお 引用元:タマロワ10話

 

 

理由は至極真っ当な、ショーの結果としても納得のいくものだった。

 

弓月のプラスポイントはフェラテク、菜月は元々好感度が高く自作自演を受け入れたことで更にプラス、サキは菜月への冷静な対処が評価を上げ、料理上手で高評価だった詩織は菜月への冷たい対応でマイナス。

 

そして瑠華はこれまで可もなく不可もない面白みのなさが、タマロワを一切盛り上げていないと判断されたのだ。

 

一方優奈は、女性としての魅力は置いといて、現時点で一番ゲームを盛り上げている目立った存在なのが1位になった要因だという。

 

 

存在価値のない最下位だと言い切られた瑠華は今までと違って媚を売るでもなく、口を歪めて不満を露わにすると、豪快にドレスを引きちぎって全裸になり、自分からゲームを下りたように口走って部屋を飛び出した。

 

ただゲームを下りるつもりはないようで、浴室に駆け込むと、追いかけてきた優奈にシャワーの蛇口を怪力でぶっ壊すところを見せつけた。

タマロワ
著者名:まりお 引用元:タマロワ10話

 

 

男でもそう簡単にできそうもない、力で水道蛇口をぶち壊した瑠華。

 

やめると言ったのはネコ被りのことで、これからは遠慮なくゲームを盛り上げるつもりのようだった。

タマロワ
著者名:まりお 引用元:タマロワ10話

 

 

瑠華の豹変に満足な笑みを零した運営の少年は、次のランキングバトルを面白くするために舞台を移すことに決めた。

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