そこで真っ先に質問したのが成り上がり志向が際立つカレンで、自分の野望に付き合ってくれそうな男を選べる可能性があるかどうかを訊ねた。

続いて質問したのが寧々子で、もし担当官が求められた場合の対処を訊いた。
長官ははっきり断るなとは言わなかったが、担当官に権限は大きく与えられている代わりに、ナンバーズの求めにNOは無しだと釘を刺した。
その答えを聞いた麗亜は、もう気になっている美来をチラ見した。

講習後、ベンチで一人食事を摂っている美来に近づき、飲み物を差し出すのを口実に隣に座り、まだ何もしていないのにナンバーズへの不快感を吐き出した。
確かに人類の希望だが、だからといって担当官が体まで差し出すのは人権侵害だと憤慨。
すると美来、じゃあなんで担当官を目指しているのかと尤もな疑問をぶつけた。
すると麗亜、元々避難民の暴動を抑えるために監視・管理する撫民官をしていたのだがそれは仕事のほんの一部に過ぎず、現実の避難民は男家族を亡くして悲しみに暮れ、暴動どころではないと知ったので、彼女たちの声を少しでも聞き届けられる地位に就くために、担当官で出世を狙うつもりだという。
この世に生まれた経緯を知らない麗亜が美来にも理由を訊くと、彼女は強くシンプルに答えた。

この時ベンチから見た夜空にも、今夜と同じような三日月が浮かんでいたのだ。
心の底から彼を愛しているのを理解した麗亜はだから、こんなところで無為な時間を過ごして寿命をすり減らすよりも、短くても濃く生きる方が幸せかも知れないと考えた。
だから美来に、命を懸けて彼に会いに行く覚悟があるか訊ねた。

一方実験場では、緊急事態が起きていた。
けたたましく鳴り響くアラーム。
焦るシン博士とマリア。
ビンビンが見たのは、彼の鼻から垂れ出てきた鼻血だった。
あれこそこの世の男を死滅に追い込もうとしているMKウイルスの症状。
対抗免疫を持つ彼でさえ、その身を投じた賭けには勝てなかった。

感想
終末のハーレム76話77話でした。
美来の寿命が短そうなのが気がかりで、お涙頂戴的な別れを絵理沙と美来の両方で想定してそうです。
それよりも、翠の戦闘力の高さの秘密はいつ明かされるのか気になります。
https://www.kuroneko0920.com/archives/67408
https://www.kuroneko0920.com/archives/21073



































