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令嬢が凌辱されるに至った経緯は、数週間前に遡る。

 

 

 

令嬢の発案で兵糧攻めすることになり、木材や食糧を買い込み、しばらくキャンプできる準備を整えた一行は巣穴の前に設営し、巣穴の入口を木材で塞いで脱出を阻止し、どうにか逃げようとする奴は安全な位置から悠々と攻撃して数をじわじわ減らしていった。

 

令嬢の考えでは数日で耐えきれなくなり、一網打尽にできるはずだった。

ゴブリンスレイヤー
著者名:蝸牛くも 引用元:ゴブリンスレイヤー44話

 

 

確かに安心安全な作戦だが、血気盛んな冒険者には退屈に感じる者もいたし、ありがたがる者もいたし、寒さで縮こまる者もいた。

 

 

最初のうちは危険の少ない作戦で漫然と時間が過ぎていったが、時間が経てば自分たちの物資もじわじわ減っていくのは当然で、節約は必須、特に楽しみもなく、雪山では狩れる動物も精々兎くらいのもので腹の足しには物足りなかった。

 

そんな中でも一行を率いる令嬢は見張りを代わったりとヤル気を失わず、回りくどくても兵糧攻めは確実な方法だと思っていることをエルフに語り、言葉を真っ白な雪に染み込ませていった。

ゴブリンスレイヤー
著者名:蝸牛くも 引用元:ゴブリンスレイヤー44話

 

 

やがて燃料も残り少なくなってくると、一行のストレスもかなり溜まり、諦めるか下山して補給物資を持ってくるか話し合いが持たれた。

 

この話し合いは示し合わせたようにあっという間に結論が出た。

ゴブリンスレイヤー
著者名:蝸牛くも 引用元:ゴブリンスレイヤー44話

 

 

ゴブリン相手に雁首揃えて作戦失敗でしたなんて言いたくないのは誰も同じで、ならば誰かが物資を補給しに戻るしかない。

 

するとレーアが切り出したのをきっかけに、術士もエルフも令嬢が行くべきだと促し、今まで溜まっていた不平不満をぶちまけた。

 

冷静なドワーフは尤もらしいことを言うが、結局意見は全員と一緒だった。

 

 

令嬢は何も反論せず、出発準備のために素直に立ち上がって、只人の自分が行くのが確かに合理的な判断だろうと理解を示した。

 

すると、つい先日何も言わなかったエルフが、兵糧攻めを選んだ本当の理由をいやらしく指摘したのだった。

ゴブリンスレイヤー
著者名:蝸牛くも 引用元:ゴブリンスレイヤー44話

 

 

それでも令嬢は何も言い返さず、準備を整えて一人で雪山を下りていった。

 

決してエルフの邪推を認めず、合理的で最善な判断だからだと言い聞かせながら。

 

 

感想

ゴブリンスレイヤー43話44話でした。

結局は絆も何もない金で繋がった即席の関係だったのか、令嬢の澄まし感が癪に触るのか、この後一体何がどうなって全滅したのでしょうか…

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