
インフェクション
165話166話167話ネタバレ感想
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多くの命を救った明石まで変異してしまうが、山田に殺されないための進化を遂げ、どこかへと飛び立った。
更に神城と蓮華は、晴輝が仕留め損ねた変異種に喰われてしまうのだった…
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165話
小鳥は息せき切って走っていた。
地面が崩れ、ビルが倒壊し、世界の終わりを思わせる危機的状況の中を走っていた。
一体、研究施設サイドにいた小鳥たちに何が起こったのか。
施設では何らかの襲撃を受けていた。
皆を守るように前に立った香里。
ブラックホールに吸い込まれていくようにひしゃげていく建物。

逃げ惑う小鳥と榎並。
この時点で香里たちがどうなったのかは分からない。
とにかく二人であのダクトに逃げ込もうとしたが、榎並は最早これまでと覚悟したのか、小鳥だけ行かせて崩壊していく中、悩まし気な表情で送り出したのだった。
全員、犯人に始末されてしまったのか。
一人地上に逃げ切った小鳥はライフルを相棒に、泣きながらどこかを目指して走り続けた。

一方犯人は高木と合流し、気分上々な様子で後は「入れるだけ」で事が完成するという。
そして、道の駅で奮闘する人々を満足気に眺めた。

晴輝は的確に指示を出しつつ、変異した明石が今どこにいるのからぎ姉に訊ねるが、杳として知れないまま。
現時点の変異体は仕留めそこなった脚力タイプと明石の二体。
せっかく磯波姉妹をバスに乗せて避難させたばかりだと言うのに、変異体に見つかって襲われれば一たまりもなく、彼の個人的な苦労が水の泡になってしまう。
心配で彼が密な連絡を頼んで間もなく、道の駅から一番に出発したバスから無線エリアの外に出る頃だと連絡が入った。
これできららたちに何かあっても、もう即座に駆けつけることはできなくなった。
だからこそ、彼はここまで来たら山形まで突っ切れると信じ、ポジティブに考えた。
しかし、やはり人智を越えた力を持つ犯人側の計画を上回ることはできなかった。
秋保を抜けて山形に向かうバスの最後部座席に座っていたきららは、上空から変異した明石が近づいているのも気づかず窓の外を眺めていた。

明石はバスを足で掴むと、巨大な膜を羽ばたかせて容易く持ち上げた。
突然浮き上がり、車体が揺らめき、車内は大パニック。
バサバサと空高く舞い上がった明石は道路から離れると、森の方に移動し、パッと足を放した。

バスはどうしようもなく真っ逆さまになり、みるみる地面が近づいていく。
そのまま何の奇跡が起きることもなく、バスは地面に墜落してしまった。
一瞬で車内は血の海の地獄絵図に変わっただけでなく、明石はすぐさま降り立ってバスに近づき、中に体の一部を突っ込んでいく。
不幸中の幸いで墜落死を免れた磯波姉妹はすぐさま車外に逃げ、木の陰から変異体のおぞましき食事光景を覗き見た。
しかし、緊張感、身体の震え、息遣いか何かを察知し、明石はきららに気づいてキッと睨みつけた。

明石はターゲットをきららたちに変えて、襲いかかった。
直後、何かが明石に激突した。
不意の攻撃を食らった明石があっさり空高く舞い上がって逃げ出すと、激突した何かもシンプルに飛び上がり後を追った。
何が助けてくれたのかさえ分からなかったが、一先ず磯波姉妹は命拾いした。
しかし麗は全く楽観視できなかった。

どこかも分からない山の中に放置されて、どっちに歩けばいいかも分からない遭難状態。
今ばかりはきららの頼もしい励ましも、空虚に響くだけだった。































