29話
彼の態度にイラついたみちるの鼻息荒くした暴露。
家賃を払っているというのなら、父は当然、二人が同棲しているものと思って事の真偽を訊ねた。
そこは勘違いされないように彼は素早く単なる同居人だと説明し、前の彼女とはもう別れていることを打ち明けた。
結婚を予想していた両親の期待に応えられなくなったばかりで、彼はさっさと帰らせようとするが、またしてもみちるが口を挟み、空気の読めない父に堂々と居座る口実を与えるのだった。

アシスタントの彼女は判谷。
さっそく細々とした確認事項を擦り合わせはじめ、仕事の話を進めていくが、しれっと父も二人の会話に耳を澄ませ、どんな漫画を描いているのか訊ねた。

するとみちるが、エロ漫画だからって気にせずに掲載雑誌を見せようとするものだから、彼は慌てて割って入り、みちるのためを思って見せない方がいいと口を挟むが、その実、独占欲やちょっとした彼氏気取りな気持ちが混じっていた。
しかしみちるも、イカセ合い勝負については、石井にも小森が無理やりやろうとしてくるだけだとごまかしていて、担当編集にはヤバい女に思われたくないようだった。
結局、彼にみちるの行動を制限することなど無理だった。
そして熟年夫婦は、今時のエロ漫画に目を通した。

そこでも彼は理解者を気取ってみちるをフォローしようとするが、さすがに両親も作家本人がいる目の前では褒めの言葉を連ねて息子を辱めつつ、みちるをご機嫌にさせた。
しかし、人生経験を重ね、今更柔軟に価値観を変えたりできなくなっている父は、相変わらず空気の読めない余計な一言を繰り出してしまった。
そして、自然な上から目線で一般誌で人気作家の道を開かせてやろうとばかりに、人脈の紹介をあくまで善意で提案。
ただまだ、みちるはキレずに穏やかにお断りを申し入れた。

とは言えイラついていないわけではなく、父親の代わりに息子に詫びさせるも、怒る相手もこっちは選んでやっていると言われた彼は、複雑な気持ちで嬉しさを感じてしまうのだった。
しかし話題は彼の元カノの話が中心になり、心中穏やかではいられないし、初対面の判谷も人の恋バナが好きらしく楽しそうにして帰る気配がない。
その時また、父が上から目線で物申し始めた。

付き合っているわけでもない若い男女が一緒に住むのはよろしくない。
そう言い出せば、石井がすかさず単行本一冊分の期間だけでもこの生活を続け、執筆に専念させたいんだと説明するが、父は同居については息子の意思だからと口を挟まないと言いつつも、ならば会社で部屋を借りたりしないのは担当の怠慢だと批判した。
そこでようやく、みちるの我慢の限界を越えた。
おもむろに立ち上がったみちるは、両親を侮蔑の視線で見下ろしながら、あくまで勝負のことは秘密にしつつ、オタクの息子は毎週マン〇にどうにかチン〇をぶち込もうとしてくるド変態に育ってますよと教えてあげたのだった。

石井が怠慢だと批判されてキレたみちるは、子育てもかなり怠慢だったようですねと批判し返した。
感想
ガイシューイッショク28話29話でした。
最初はみちるを紹介しても良さそうだったのに、元カノを思い出して日和った彼は、果たして親を泣かせてしまうのか…
思わぬ反撃に、父はどう出るのか。
https://www.kuroneko0920.com/archives/72525



































