あの後、アルクがゴーチェを離れるとあって、キャシアは定期的にマハトの力を得られるように抜かりなく策を用意していた。
樽一杯のワインに血を混じらせ、それを日々飲むことで直接的ではない薄めたパワーを摂取できる。
一緒にいなくてもマハトを得られるナイスな方法だった。
アルクも感心し、素直に血を垂らしたのだ。

ならばとナーガラからも定期的に血交じりワインを送ることを約束し、その代わりにゴーチェ大公がまだ存命だという噂の真偽を訊ねた。
キャシアも全く隠し立てせずに本当に存命であると明かし、エカテリーナ姫の魔法で氷漬けにされて生き永らえているという。
一流の魔法力を持っている姫の氷だからこそできた、仮死状態の救済措置らしい。

体の生命活動を止めれば瘴気に蝕まれるのを一時的に止められるというわけだが、姫は神ではない。
姫が氷漬けにできるのは一日一人が限度であり、今も貴族たちが我先にと氷漬けにしてもらう順番を待っており、姫の疲労は蓄積されるばかりで倒れるのも時間の問題だった。
キャシアは快楽を教えてくれたアルクの父ならば便宜を図ってやると請け負うが、意地悪な一言を付け加えるのも忘れなかった。

そんなことがあってから、アルクは急いでナーガラに戻ってきたのだった。
そして何日かぶりに見た父の容態は、明らかに悪化していた。
顔にも異様な痣が伸びているし、とてもゴーチェまでの旅路を耐えられるような状態ではなかった。
しかも今は、父の心配ばかりをしていられる時ではない。
ティアに急かされずとも理解しているアルクは冷静に努め、イスティシアに行くつもりなのを伝えた。
あの忌々しいガビアルがもう16歳で成人式が行われる予定なので、ナーガラ家当主として出席しないわけにはいかないし、帝国打倒にはもっと忌々しいワニジジイを味方につけておく必要があったからだ。

さて、アルクはイスティシアには三つの分家があるのを、お茶を淹れてくれたウェンヌのために説明してあげた。
まずは自分が当主となった蜥蜴を紋章とするナーガラ家。
亀を紋章とするガースル家。
蛇を紋章とするエンシュウ家。
そしてそれらを統べる宗家が、成人になったばかりのいけ好かないガビアルがいて鰐を紋章とするイスティシア家だ。
ウェンヌがなるほどと感心していると、留守番をして性欲を溜め込んでいたミーネとケモ耳がもう我慢できないとばかりに、乳房を露わにしながらベッドに乗り込んだ。

アルクも、ゴーチェに行っている間に補給できなかった分を、今注ぎ込んでやる体勢を整えた。
するとウェンヌも流れに乗っかり、いそいそと服を脱いで4Pにしようとする。
しかし旅に付き従っていたウェンヌの参戦を二人は許さず、3Pを泣く泣く観賞するお預けを食らわされることになってしまう。

ただアルクも鬼じゃなく、3Pの後にゆっくりヤれる時間を取るつもりだった。


































