23話
二人は場所を変え、お忍びでよく来た公園にやって来て腰を落ち着けた。
そこで彼はサクラに出会ってから強盗殺人犯にされているここまでの経緯を白状した。
るるなは彼の苦労に思いを馳せながら、知らなかったのは自分だけかどうかが気になった。

彼は正直に金を預かってくれている子は多少、事情を話していたと明かすと、るるなは自分が一番じゃなかったことに落胆するが、彼はそれも否定し、誰が本命か分からないとも正直に打ち明けた。
それで、好意もないのに利用するだけで一緒にいたと理解したるるなは激怒し、学費まで払わせて金を毟り取ったのだから、本当に本心を話せと詰め寄った。

そこで彼はようやく、本音を吐露し始めた。
出会いは自転車の故障で困っていたるるなを偶然助けたことから始まり、彼の手際の良さに感謝と好感を抱いたるるなからアプローチしていき、どんどん好意が増していった。
彼はるるなと過ごしていくうち、るるなは好きなものやことが多く、全てに一生懸命になれるから人からも愛されるんだと分かっていった。
だから、憧れを抱き羨ましかったのだとぶちまけた。
だから、もう一度愛されるアイドルに復帰するため、戦わせて欲しいと頼んだ。
今日はきっぱり別れを告げるつもりだったるるなは、思わぬ彼の本音と熱い気持ちに胸打たれ、少し好意を戻した。
そして彼が事件を解決して潔白を証明するのを、応援する気持ちを芽生えさせた。

一応はるるなと良好な関係に戻した彼はさっそく、ある動画を観てもらって疑問に答えを出した。
るるなと別れた後、彼は有用な手駒の山之内に連絡を取り、自分の逃亡を防げなかったことでかなり厳しい立場に追い込まれていることを察し、抜け出す逆転の一手があると甘く囁いた。
それは赤澤と銀行員を殺した犯人の名前だった。

彼がるるなに確認してもらった動画は、サクラが赤澤に乗り移った時にかかってきた電話の音声動画だった。
その名前は既に警察でもピックアップ済みだったが、捜査も済んでいて犯人ではないとされていた。
一方、真犯人のたかなしは目隠しさせた女性を後ろから激しくピストンして楽しんでいたが、タイミング悪く定時連絡の時間になった。

定時連絡での報告内容は、捕まえた女の子の件だという。
たかなしのご褒美を欲しがっているアンニュイ女が捕らえた女の子とは、サクラのことだった。

そしてたかなしとは、ドラマの主演を張るような人気俳優の本城ユキヤだった。
感想
ドクザクラ21話22話23話でした。
女の子たちの援助でいい生活をしていたから相当なクズ野郎だと思ってましたが、彼も命を懸けるほどの愛を持っていて安心しました。
さて、歪んだ正義を振りかざす世間の標的にされたるるなが彼を許したところで、今度は警察とズブズブの芸能界の闇が描かれるのか。
https://www.kuroneko0920.com/archives/70246


































